床断熱

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木造の一戸建て、1階リビング・ダイニングの床に断熱材を入れました。
断熱材のない床は、真冬は氷の上を歩くように冷たさです。
そのため、床断熱を入れて床下からの冷気を防ぎます。
また夏には夏の熱気の侵入を防いで冷房効果を高めてくれる効果もあるなど、
住まいに断熱は必須です。

断熱にはさまざまな種類と方法があり、コストや必要な断熱性能を考慮しながら
どのように断熱していくかを決めています。
床断熱でよく使われるのは、繊維系のグラスウールや発砲プラスチック系の
押出法ポリスチレンフォームで、いずれも板状のもの。
この他にも羊毛やセルロースファイバーなどがあります。
根太(床板を支える下地)の間はだいたい303mmまたは、455mmと決まっていて、
その規格に合わせた断熱材が市販されており、これを根太の間に入れていきます。
今回使用したのは、スタイロフォームという施工しやすい板状の断熱材です。
押出発泡ポリスチレンフォームからつくられていて、
断熱性が高いことはもちろん、耐水性があるため湿気に強く
さらにとても軽くて丈夫です。
施工性も高く、スペースに合わせて簡単に切り落とすことができるため、
柱や配管が通っている部分や床下点検口などに注意しながら、
隙間のないよう敷き詰めていきました。

2013 6/25 3:29 Posted by TN邸

床下収納

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和室の床組が終わりました。
これから床下収納が入る予定です。

クラフトではPS(パイプスペース)や、撤去できない梁で生じる
凹凸を活用して収納を設けるなど、限られたスペースを有効活用しています。

今回は、和室の床下のスペースを活用して収納を設けることになりました。
畳一枚分が収納になるため開口が大きく、縦長のモノでも納めることができます。
「畳一枚持ち上げるのって大変では?」と思われそうですが、
電動で畳が持ち上がる床下収納ユニットを使っているため、ラクに開閉できます。
壁のスイッチを押すと畳が自動で数㎝持ち上がり、あとは少しの力で引き上げるだけ。
これなら女性や年配の方も使いやすく、入れたモノも出し入れしやすいですね。
この和室用床下収納のほかにも、フローリングに対応したタイプや、
連結したユニットが前後にスライドするタイプなどさまざま。
また浅型・深型から、床下の懐に合わせて選ぶことができます。

ちなみに、床下収納は床下を点検するための点検口としても利用でき、
点検時はボックス(モノを入れる容器)を取り除いて、床下に入ります。

これから床下収納の大きさに合わせて床組を抜いていきます。
かなりの重量にも耐えられるよう、収納まわりの床組にはしっかりとした補強も必要です。

2013 6/21 3:28 Posted by TN邸

構造補強

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築年数が古くて耐久性が不安な住まいや、大幅な間取り変更を伴う
リフォームの場合、クラフトでは一旦スケルトンにしてしまうことを
おすすめしています。

なぜなら、スケルトンリフォームは大幅な間取り変更がしやすいだけでなく
目視で構造をチェックし、そこで構造の強度に問題があれば、
補強することができるからです。

「では築年数が浅かったり、間取り変更が少ない場合は構造チェックの必要が
ないのか」というと、そう言うわけではありません。
まだ新しい住まいの場合でも、やはり何らかの劣化が進んでいることがあるため、
クラフトでは念のためにチェックを行っています。

木造在来工法で建てられた今回のお宅も、まだ築年数が浅かったものの、
構造の筋交いが図面通りに入っているかどうかを確認しました。
スケルトンにするほどではなかったため、写真のように筋交いがある場所だけを
部分的に開けて、構造をチェック。
現在の耐震基準にもとづいて、金物で補強しています。

スケルトンにしない場合でも、リフォームのときにこうして補強し
住まいの耐力性も安全性も大きくアップすることが可能です。
筋交いと同様に、これから柱も補強していきます。

2013 6/18 3:28 Posted by TN邸