スケルトンに解体

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今回は、鉄骨ALCの3階建てを全面改装することになりました。

鉄骨造はある程度の面積であれば、建物を四隅の柱と梁だけで支えることができるため、
間仕切りをすべて取り払えば、大きなワンルームのようなダイナミックな空間になり、
新たに間仕切り壁を立てて自由な間取りを楽しめることが、大きなメリットです。
鉄骨造の住宅は錆にさえ配慮すれば、かなりの耐用年数になります。
ある程度の築年数になったら、劣化部分を補修し、設備を一新するなど
既存の躯体を活かしながらリフォームし、長く暮らし続けていくことが可能です。
そういった意味で、鉄骨造はリフォームに適していると言えるのではないでしょうか。

写真は、スケルトンにした状態です。
スケルトンにする最大のメリットは、普段見えない壁・床・天井の構造体を、
目視で細かく確認できることにあります。
こちらのお住まいも築年数が古いため、鉄骨部分が錆びていないかなど
特に丁寧に見ていく必要がありそうです。
また、仕上げをした後に天井の水漏れを発見することは難しいため、
こちらもスケルトンにしたタイミングでチェックしていきます。

ちなみに、外壁の一部に使用されていたブロック積は経年によって
隙間が空いてしまっていたため、補修することにしました。
階段も既存から大幅に移動する予定ですが、床には水平ブレースが入っていることから、
移動の際はブレースの補強も必要です。

このように、スケルトンにしなければわからないような構造体や性能の
状態をはっきりと把握し、改善できるのが全面改装のよいところですね。
年内は、ひとまず解体作業のみになりましたが、
年明けから本格着工。
一気に忙しくなりそうです。

2013 12/24 3:32 Posted by AK邸