増築部分の基礎工事

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ゆったりとした庭があった木造住宅のお住まいですが、
居住スペースを広げるために、庭部分に増築工事を行うことにしました。

増築の場合も、新築を建てると同じように基礎を組んでいきます。
まずは写真のように、地面を掘った部分に割栗石を入れ、
転圧して締め固め、捨てコンクリートを流します。
この後、鉄筋をセットして、ベースのコンクリートを打設。
ちなみに、こちらの住まいは高台にあったため、処分する残土を搬出するのに
人手で運ばなければならなかったのが少し大変でした。

増築をするときに大切なのは、母屋と増築部分の基礎をきちんと結合させること。
たとえ床や壁がしっかりと繋がっていたとしても、
基礎をきちんと結合させなければ、地震が起こったときにそれぞれ別々の揺れが生じ、
崩壊しやすくなってしまいます。
そのため、増築するときは必ず、母屋の基礎であるコンクリートにアンカーを打ち込んで、
鉄筋を差し込み、定着の長さをとって一体の基礎としなければなりません。
定着の長さは、鉄筋の種類などで決められています。

増築は、リフォームというよりも新築を建てるような気分なのでいつもより少し新鮮です。
ゆとりのあるスペースで、のびのびと過ごしていただけるといいですね。

2013 12/2 3:32 Posted by HK邸