毎朝、カーテンを開けるとたっぷりと注ぎ込む自然光。
あくびをしながら窓の外に目を向ければ、さわやかな青い空。
こんな光景を目の前にすると「さあ、今日もがんばるか」
なんて気分になってしまいますね。
開放感と明るさで、人の気持ちがガラリと変わる。
窓って、暮らしにとても大切なものなのです。
「この窓を大きくできないの?」「窓をもう少しこちら側に・・・」
お客さまからリフォームのご希望を聞いていると、
こんな声をいただくことがあります。
構造にもよりますが、マンションでなければ大抵のプランは可能です。
とくに、鉄骨の建物のリフォームはプランの自由度が高いため、
大幅に間取り変更したり、窓を設けたりと、思いきりイメージを変えることができるのです。
本日完了検査が終わったこちらの住まいは、
鉄骨ALC造の4階建ての自己所有のビルの、最上階。
鉄骨ALC造は、鉄骨を主体とした骨組みに、
ALC(軽量気泡コンクリート)の板で床や壁がつくられています。
ちなみに、ALC板は耐火性や耐久性、断熱性に優れている一方で、
重さを軽くするために多数の気泡があり、水分を吸収しやすいという
マイナスポイントもあります。
今回、窓をつくり替えるために新たなALC板を、サッシのサイズに合わせてカットしましたが、
取り付けるときは、隣り合うALC板との間をコーキングするなど防水もしっかりと施しました。
これで、ALCの性能を保つことができます。
さらに窓を一新するときは、外観の印象も大切です。
新しくしたサッシのまわりだけ、既存の外壁と風合いが変わってしまわないよう
既存と似たような色合い・質感の外壁材を張って、違和感の無いように仕上げました。
サッシには木造用や鉄骨造用などがあり、
取り付ける住宅の構造によって種類が異なります。
なかでもオーダーメイドのALC用サッシは納期がかかるため、
かなり前もって計画を立てなければなりません。
さらに施工開始後は、早い段階でサッシを取り付けるため、
「施工に間に合わなかった」なんてことがないよう早めに発注するように気をつけています。
窓のサイズや位置によって、風の流れや光の量は変わってきます。
窓をただ大きくするのではなく、まず「理想の空間」をイメージし、
それに合わせた窓をプランしていく方法がおすすめです。