7月から行ってきた、大規模な工事がようやく終わり
新しい住まいが完成しました。
大きな一戸建ての木造住宅を二世帯につくり替え、
間取りやデザインも大幅に変えるフルリフォームなだけに、工事内容も盛りだくさん。
そのぶん手間も工期もかかりましたが、完成した住まいをこうして隅々まで見渡していると
「うん、なかなかよい仕事ができたなあ」と我ながら誇らしい気持ちになります。
こちらは、かなり老朽化が進んでいた住まいでしたが、
一旦スケルトン状態にし、柱や梁の歪みを解消して、基礎を補強しています。
さらに床と壁や、1階の天井にも断熱材を入れて、寒さ対策を万全に。
また、瓦だった屋根をコロニアルの屋根に葺き替えて軽量化を図り、
外壁もスタイリッシュな色合いに塗り替えました。
このように、性能・デザインもすべて一新したことにより、
和風建築からモダンな新築のように生まれ変わっています。
既存の木造の骨組みもしっかりと補強したため、
十分な耐震性・耐久性を保つことができ、安心して長く住んでいただけるようになっています。
工事が完了すると、現場監督として各所に不備がないかをチェックするわけですが、
そのときに、惚れ惚れとしてしまうことがよくあります。
今回もチェックをしながら、黒い梁ってやっぱりカッコいいな、
なんて見とれてしまいました。
天井を上げたことによって露出した梁に、新たな梁を追加し、
モノトーンがお好きだというお施主さまのために黒く塗装。
白い天井に黒い梁が映え、きりっとした印象が生まれて粋な空間になっていますね。
こういったデザインを見ると、さすがだな、とため息が出ます。
現場スタッフは工事前から住まいのイメージをしっかりと把握し、
デザイナーの意図を汲んで、図面に忠実に工事を進めています。
つまり、事前にどのような家になるかをわかっているつもりですが、
それでもこうして完成した住まいを眺めていると
やはり深く心を動かされるものがあります。
これならお施主さまも喜んでくれること間違いなし、と確信しました。