フローリングの順番

DSC_0028
木工事も順調に終わり、フローリング張りの作業を進めています。
木工事を行ってくれた大工さんに代わり、ここからはフローリング専門の職人さんが活躍。
昔はフローリングも大工さんが張っていましたが、
こちらのブログでかねがねお伝えしているとおり
建築現場は作業の分業化が進んでいる状況です。
木工事のように大工さんにしかできない工事以外は、それぞれ専門の職人さんに依頼。
フローリング専門の職人さんは知識が豊富で、作業が早くてとても助かります。

職人さんがフローリングを張ったら、別のスタッフが追いかけるようにして養生。
養生には、完成した部分に傷や汚れが付くのを防ぐという重要な役割があります。
無垢のフローリングは、ご自身が暮らすなかで生じた傷や汚れであれば
味わい深い魅力になりますが、使う前にそれがあったら、がっかりしますよね。
お施主さまにがっかりされないよう、クラフトでは丁寧に養生しています。
隙間から養生内に砂が入り、フローリングを傷付けないよう、
1mmの隙間もつくらないように細心の注意を払うため、少しも気が抜けません。

このように、木工事→フローリング張り→幅木→養生→クロス貼り、
というのが一般的な工事の流れですが、
場合によってはフローリング張りを、壁と天井の後にまわすことも。
つまり、木工事→クロス貼り→フローリング張り→幅木という順番になるわけです。
これだとフローリングが汚れる心配がなく、養生を張る手間が省けます。
これらの順番は現場の現場監督が状況によって判断。
たとえば、幅木に塗装が必要な場合は、クロスを汚してしまう可能性があるため
最初にフローリングを張る方法のほうが、都合がよいことになります。

現場にはマニュアルがなく、どのように工事を進めるかは
現場監督の判断にゆだねられます。
それによって、仕上がりも工期も微妙に変わってきてしまうため、
日々勉強だな、とつくづく思いますね。

2014 10/17 5:48 Posted by TT邸