鋼製電線管

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キッチンの天井に、鋼製電線管を通しました。
電線管は、電線やケーブルを保護するために使われる管で合成樹脂製と鋼製があり
今回は鋼製電線管を使用しました。
衝撃に強く、耐火性や電磁シールド効果に優れていて
埋め込み配管はもちろん、屋内外で露出用としても使用されています。
工場の天井などに露出しているのを見たことがある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
原子力発電所や火力発電所などでも使われていることから、
安全性の高い配管だということがわかりますね。

一般的に、住宅の屋根裏にある電線はあっちに行ったりこっちに行ったりと、
整理されていない場合がよくあります。
天井裏の高さに余裕がある場合はこれでもよいのですが
リフォームで天井高を上げる時は、電線を鋼製電線管で保護しながら天井躯体に固定し、
配管の形に合わせて欠き込んだ石膏ボードを、天井と壁の取合部に張るなどして
きれいに見せる必要があります。
最近のリフォーム・リノベーションでは、天井躯体や鋼製電線管をあえて露出させ
ロフト・アパートメントのようなラフな空間をつくったりと
鋼製電線管をデザインの一部にするケースも出てきました。

天井に配管を通すにしても、さまざまな方法と順序がありますが
ちょっとした順序の違いで、仕上がりが格段に違ってきます。
設計者の意図を汲み、「どうやったら美しく、かつ効率的に作業ができるか」を考えながら
工程や方法を考えていくのが、僕たち現場監督の役割です。
完了検査のとき、お施主さまから「イメージ通り」「クラフトさんでよかった」
なんて言われると、思わずガッツポーズをしたくなっちゃいます。
そう言っていただけるよう、これからの作業も丁寧に行いたいと思います。

2014 8/13 10:27 Posted by KO邸