置き床工事

今回は2日間をかけて、置き床工事を行いました。
置き床は、コンクリート躯体に支持ボルトを設置し、
その上に床を設けていることから、二重床とも呼ばれています。
ただし、最近では天井高を高くとるために
コンクリート躯体に直接、床の仕上げ材を張る直床を採用する場合があります。
しかし、置き床のように床下に空間ができないため、床下に給排管を通せず、
また階下に音が響きやすいといったデメリットがないわけではありません。
置き床と直床、住まいの状況やご希望によって最適なものが異なりますので、
きちんと専門家に相談しながら決めていきましょう。

今回リフォームを行ったお住まいは、フローリング、タイル、カーペットというように、
部屋ごとに床材が違っていました。
それぞれ厚みが異なる素材を使っても、仕上げ面をフラットにすると
床の段差がなくなり、バリアフリーで安全です。
その小さな積み重ねが、居心地のよい住まいをつくるのだと思います。

厚みの異なる素材を張った仕上げ面をフラットにするため、
置き床のパーチベニヤ20mmの上に、ラーチベニヤ12mmを張り、
更にその後、各仕上げ別に厚みを変えたベニヤを捨て張りしました。

3mm、5mmというように厚みが異なる既製のベニヤのなかから
フローリング、タイル、カーペットそれぞれの床材の厚みを考慮し、
最適な厚さ、枚数のベニヤを張ります。
例えば、ベニヤと床材の合計の厚みを20mmで設定した場合、
フローリングの厚みが11mmなら3mmのベニヤを3枚、
タイルの厚みが15mmなら5mのベニヤを1枚、17mmのカーペットなら3mのベニヤを1枚といったように、
最終的にはフローリング、タイル、カーペットが同じ高さになるようにベニヤを入れて
床レベルを調整していきました。

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日常生活の中で落ち着かなさや、居心地のわるさを感じるとき、
そこには明確な理由があり、
その原因を突き止め、解決するのがリフォームです。
デザインだけでなく、暮らし心地に関することもクラフトにご相談ください。

2014 11/20 9:08 Posted by YN邸