Rの施工

みなさんの今のお住まいを見渡していただければ
ほとんどが直線や直角で構成されていることがわかると思いますが、
オーダーメイドのリフォームを手掛けるクラフトでは
今回、お施主さまの強いご希望もあり、
R(=曲面形状)を取り入れたデザインをご提案しました。

TVボード、キッチンカウンター、ニッチの枠、ドアの取っ手はもちろん、
折り上げ天井や梁まで角を落とし、Rの形状にする個性的なプラン。

“曲げベニヤ”という、文字通りしなやかに曲がる合板があるため
こちらを使えば角にRを出すことは可能ですが、
やはり手間がかかるのは事実です。

まずはこちらの折り上げ天井。
四隅に曲げベニヤをはわせ、下地をつくりました。

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その上からクロスを貼れば
うつくしいRを描く折り上げ天井の完成です。
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天井に張ったフローリングをやさしくフレーミングし、
木目模様や色合いを引き立てています。

こちらは梁をRにするための下地づくり。
曲線がゆるやかな場合は、上から曲げベニヤを張って、
ビスで固定しながらRをつくります。
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カーブのきついRの場合は
このように小割りのベニヤを入れます。
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下地をしたら、上からクロスを張って完成です。
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リビングとキッチンの間にあった梁の存在感が大きく、気になっていましたが
こうしてゆるやかなRを持たせたことにより、
天井同士のつながりが生まれました。

大変な作業でしたが、とてもきれいに仕上がり、
お客さまも大満足のご様子でした。

2014 9/20 12:06 Posted by NZ邸