窓サッシの交換とALCパネル塞ぎ

鉄骨ALC造の内部を解体してスケルトンの状態にし、
既存の窓サッシを撤去した後、新しいサッシに交換しました。

「ALC造って?」という方のためにご説明いたしますと、
ALC=Autoclaved Lightweight Concreteの略。
高温で発砲させることで、軽くしたコンクリートのことです。
つまり、鉄骨ALC造=鉄骨にALCの壁がついている、ということ。
鉄とコンクリートがそれぞれの強みを活かし、
お互いに補完し合うという構造です。

既存のALC開口には、補強のために65×65×6㎜のスチールアングルが
四方にまわっている状態でした。

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新しいサッシをクサビで仮に固定し、溶接します。

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サッシをきちんと水平垂直にすることが大切です。
溶接後は、雨水が入らないように周りをモルタルで埋め、
シール処理を施しました。

大きく間取り変更した場合は、
リビングに和室の地窓が残ってしまったり、
逆に、和室なのに腰高窓が残ってしまったりと、
窓が不自然な位置に残ることがあります。
こちらのお住まいもそのような状態たったため、
今回はサッシ交換だけでなく、ALCパネルの開口補修(塞ぎ)も実行。
一部の窓を塞ぎ、サッシのサイズ変更を行いました。

開口を塞ぐ個所には、サッシ交換と同様に65×65×6㎜の
スチールアングルをまわし、丸のこでカットしたALCを
窓枠に取り付けていきました。

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イナズマプレートと言われる金物を使って、段差をフラットにします。

取付後は、パネルとパネルの間に耐火目地材といわれるものを詰め、
シーリングを施しました。

構造にもよりますが、一戸建てのリフォームでは
窓を大きくしたり、小さくしたり、新たに設けることが可能になります。

ただし、ご紹介したようにちょっと手間のかかる工事になるため
経験抱負な職人さんに依頼することが大切です。
餅は餅屋…ではないですが、窓枠や窓の取り付けはサッシ屋さん、
ALCの開口補修はALC屋さんに依頼しました。
今回、どちらも熟練の職人さんだったため、
作業がとてもスムーズに進み、予定の日数で終えることができました。

間取り変更をしたために、既存の窓の高さ・サイズ・デザインが
合わなくなってしまうことは、よくあることです。
リフォームの際は、サッシの交換も検討してみてください。

2015 6/20 9:06 Posted by MN邸