外壁に給排水管を取り付けました。
2階の給排水管がない部屋に、水まわりを設けるためです。
たとえば二世帯リフォームでは、2階に子世帯のキッチンを新設することがあります。
しかし、これまで寝室として使っていた部屋だとすると、
給排水管が届いていない場合があり、給排水管をその部屋まで通す必要があります。
方法としては、大きく分けて2つ。
配管を内部に隠蔽する方法と、外部に露出させる方法がありますが、
それぞれにメリットとデメリットがあることも事実です。
基本的には外観をすっきりと見せるために
クラフトでは内部配管を採用することが多いのですが、
メンテナンスのしやすさや、コスト面の理由から
お施主さまが外部配管をご希望になる、またクラフトがおすすめすることも
あります。
今回も、さまざまな理由から外部露出の配管を設けることにしました。
ちなみに、青は給水、赤は給温の管です。
この上から、配管保温材で覆っていくため、
いくら露出するといっても、それほど外観を損なうことはありません。
先ほども少し触れましたが、露出配管の大きなメリットは
メンテナンスのしやすさにあります。
給排水設備配管は躯体よりも老朽化が早く、耐用年数が20年ほどと言われています。
露出した配管は外観の見た目が気になる、という方もいらっしゃるかもしれませんが、
壁を壊さずに手軽に交換できるため、合理的です。
また内部配管のように、新たに設けたパイプスペースのせいで
居室が狭くなることもありません。
デザイン性を優先できる内部配管と、不具合を見つけやすい外部配管。
見た目と実用、どちらをとるか迷ってしまいますね。
そんな時は、クラフトのデザイナーが住まいの状況を踏まえながら
丁寧にご説明しますので、どちらの方法を採用するのがベストか、
じっくりと考えていましょう。