デッキ張り

本日の現場は、お施主さまが1棟まるごと所有するマンションの最上階。
そのため、かなり自由にプランされた設計図で工事を行うことができました。

クラフトのデザイナーは、室内から見える景色もインテリアの一部と考えてプランしています。
たとえば、窓の外にさわやかな木が繁っているなら、
「緑がさりげなく視界に入るような間取りにしよう」というように。

こちらの住まいは最上階で、見晴らしがよいこと、空が近いことが特徴です。
晴れた日には澄みきった青空が広がり、夜空の月もすっきりと見せてくれます。
オフィス街ではないため、周囲には視界を遮る建物が少なく
眼下に広がる街並みにはどことなく親しみやすさが。
今回のリフォームで、和室をなくしてLDKを拡大したため
2面の窓の先に広がる壮大な景色を眺めつつ、
家族や友人とゆったりとくつろいでいただく予定です。
しかし「カーテンを開けたとき、外からの視線が気になるな〜」なんていう声もあったため、
バルコニーの既存の手すり子にはウッドデッキを張って目隠しすることになりました。
かなり錆び付いていた手すり子は、デッキ材を張ってしまえば見えなくなりますが、
耐久性を考慮して塗り直しています。

それから手すり子の1つひとつに木材を抱かせ、
20×90mmのデッキ材をビスで丁寧に止めていきました。
手すり子のピッチに合わせてしっかりと固定しているため、
かなりの風圧がかかる8階でも風に吹き飛ばされてしまう心配はありません。
バルコニーは間口があるため、デッキ材を横に張って、より広がりを強調。
景色はこれまでと全く変わらないのに、
バルコ二ーのデザインを変えただけで洗練された印象に変わるから不思議です。
せっかくリフォームするなら、景色の見え方にもこだわって
より視覚的な心地よさを追求してみてはいかがでしょう。

2013 8/6 3:37 Posted by SM邸