キッチンや浴室、トイレといった水まわりの移動は、
クラフトでリフォームすることになったお客さまから多くいただく
ご要望のひとつです。
今回は、キッチンを大きく移動するプランを採用。
ただし水まわりの移動となると、居室の移動のように壁や設備を動かすだけでなく、
『給水』『排水』『排気ダクト』の経路の確保を考えなければなりません。
キッチンシンクにはある程度の高さがあり、配管の勾配がとりやすいため、
上記の3つの経路のなかでも『給水』『排水』はわりと確保しやすくなります。
問題は、『排気ダクト』にあります。
魚を焼いたり、肉を焼いたりと、料理中はたくさんの煙や蒸気が出ますよね。
そんなとき、レンジフード(排気設備)が煙を吸い上げてくれますが、
この大量の煙を屋外に流す経路をつくるため、直径15cm程度の大きな孔を
構造のコンクリート部分に開ける必要がありました。
その孔は、どこにでも開けてよいわけではありません。
孔をあける前にかならず現場検証を行い、梁や柱の主要構造部を避けて
構造上問題のない場所を探していきます。
写真は、特殊な機械を使って一気に孔を開けているところです。
うまく経路が見つかり、お施主さまのご希望通りの位置にキッチンを移動
することができました。