床下の湿気対策

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木造住宅で絶対に避けたいのが、床下の湿気。
築年数が古い物件はとくに、床下の湿気対策が十分でない場合が多く
湿気で根太などが腐ってしまったり、
シロアリ被害でボロボロになってしまうことがあります。
シロアリは温かく、暗く、たっぷりと湿気がある場所を見つけると、
そこで大好物の木材を食べながらぬくぬくと暮らしていきます。
大げさかもしれませんが、床下の湿気が原因で家が崩壊することだってあるんですよ。
今回は、住まいの大敵である湿気をなんとか防ごうと
床下の湿気対策を行ってきました。

まずはランマーを使って、地盤の土をしっかりと固めていきます。
エンジンが内蔵されていて、大きな音をたてて上下に振動し、土をならしていくランマーは、
皆さんも工事現場などでご覧になったことがあるのではないでしょうか。
土がしっかり締まったら、今度は防湿シートを敷いていきます。
これは厚めのポリエチレンフィルムでできていて、湿気が床上に上がってくるのを食い止めます。
湿気のもととなる土の上に直接敷きつめることで、より効果が発揮されます。
隙間なく敷き詰めたら、防湿コンクリートを流していきます。
防湿コンクリートとは6cmの厚さのコンクリート層のことで、
シートが動かないように固定すると同時に、湿気の上昇を防いで
床組をカラリとした状態に保ちます。
以上が、一般的な床下の湿気対策です。

最近では、建物が建つ全地盤にコンクリートを流し込むベタ基礎が主流で、
この場合は床下に湿気対策が施されていることがほとんどです。
しかし築年数の古い住宅は、住宅のなかでとくに負荷がかかる外壁部・間仕切り壁の骨組みの下などだけに
逆T字型の鉄筋コンクリートを配置するという布基礎が主流だったため、湿気対策がされていない場合もあります。

仕上げをしてしまうと目に見えない部分ですが、住宅の存続にかかわる重要な基礎部分。
適切な処置をしておいたほうがよいでしょう。

今回きちんとした処置を行ったことにより、安心して長く暮らしていただけるようになりました。

2013 8/7 4:31 Posted by WI邸