軽量鉄骨造の解体

こちらのお写真、何だかお分かりですか?
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リフォーム解体後の状態です。
ここまで解体したら、もはやリフォームより建て替えたほうが、
と思われるかもしれませんが
建築基準法などの法的制限で建て替えが難しい住まいや、
基礎や構造の補強が必要な住まいは、
スケルトンリフォームで構造躯体のみにすることが少なくありません。
しかしながら、このようにすっきりとした構造を見るのはちょっと稀かもしれません。
こちらの構造は軽量鉄骨造。
柱や梁、筋交い、パネルのフレームなどが全て薄い鋼板でつくられた軽い鉄骨で
組み立てているため、壁や屋根を撤去すると
写真のような状態になるわけです。

上部で対角線にクロスしているのは水平ブレースで
強風による建物のねじれを防ぎます。
その上部にかかっている三角形の部材はトラス梁で
柱を固定する役割があります。
耐力性をきちんと考えられた構造ではあるものの、やはりこれだけでは不安です。
今回のリフォームで、間柱を入れるなどの補強をすることにしました。

マンションとは異なり、一戸建てやビルのリフォームには深い構造知識が求められます。
今回は特にそれが必要な工事となり、身が引き締まる思いです。
現場の職人さんが混乱しないよう、工事内容をしっかりと確認しながら
進めていきたいと思います。

2014 10/16 5:51 Posted by TY邸