どちらの壁だと思いますか?
施工途中の写真でわかりにくいかもしれませんが、
なんと、バスルームです。
エレファント柄のタイルは、表面がざらざらとしたレザーのような質感で
シックな雰囲気をつくっています。
ミラーと洗面台側の壁にアクセントとして貼った
クロコダイル柄のタイルは、艶やかで上品。
ダークブラウンでまとめた空間は、浴室というよりも
ご主人さまの書斎のように落ち着いた雰囲気を感じさせます。
こちらはADVANのmatouche(マトーシュ)というシリーズで
イタリアでつくられているものです。
輸入タイルは納期が遅れることがあり、工期にかかわってくるため
早めに発注しておいて正解でした。
施工は、接着剤を使って貼っていく「湿式工法」を採用。
以前こちらのブログでも、タイルの施工には「湿式工法」と「乾式工法」があることを
お伝えしたと思いますが、室内は湿式工法のケースが多くなります。
タイルをきれいに貼るために、絶対に欠かせないのが割り付けです。
「芯割り」と「芯またぎ」という割り付けパターンのうち、
貼り終わりのタイルが半端にならないほうを採用します。
壁の中心にタイルの端を合わせて貼っていくのが「芯割り」、
壁の中心にタイルの中心を合わせて貼っていくのが「芯またぎ」です。
今回は、芯またぎの方が半端なタイルが出ないことがわかったため
墨出しを行って、そちらで貼っていきました。
タイルの裏側に接着剤を塗り、下から貼り上げていくのですが
大判タイルはかなりの重さです。
貼っていくうちに、重みでずるずるっと落ちてきて
目地の位置がずれてしまいます。
そうならないように、スペーサークリップを使って高さと目地幅を調整しました。
触れてもタイルが動かないほど乾いたら、目地材を充填。
今の季節は1日程度で乾燥してくれますが、
これから梅雨の時期なると、乾きにくくなります。
工事はどうしても季節や天候に左右されやすいため、
できるだけ余裕を持って進めるように努めています。