RCの壁式構造の壁を開口 1

RC(鉄筋コンクリート造)3階建て、壁式構造のお住まいのリフォーム。

2部屋をつなげるために、コンクリートの壁を壊して出入り口をつくっています。
この壁を開口しても、補強をきちんと行えば問題がないことは事前に確認済みです。

RCの壁式構造は、コンクリートの壁の中に補強筋といって
コンクリートに強度を持たせるための鉄筋が入っています。
そのためこの鉄筋が「どこにあるか」を探りながら壁を開口しなければなりません。

現地調査では、床下や屋根裏をのぞいて構造を確認させていただくことがありますが、
目視では鉄筋の位置まで確認できません。
お施主さまに既存図面を見せていただいても、図面どおりではないため、
「ここに鉄筋があるんじゃないか…」なんて、ある程度予測をたてながら
プランをつくっています。

そして、工事がスタートすると、実際にどこに鉄筋があるかを現場で探っていくわけです。

配筋の状態確認に使うのは鉄筋探査機。
各メーカーから出ていますが、クラフトではBOSCHの探知機を使います。

こうしてコンクリートの壁に当てると、
ご覧のとおり画面にグラフのようなものが表示されます。
これで、5cmのところに鉄筋があることがわかりますね。

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こうして大まかな位置がわかったら、鉄筋の印をつけていきます。
うっすらと見える格子の線が鉄筋の位置です。

はつりの工具を挟む為にコア抜きした部分からも鉄筋が見えるため
より正確な位置やピッチを把握できます。

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開口部の横幅に合わせて、両端に切り込みを入れました。
開口部まわりを補強するための鉄筋が残るよう、
鉄筋の位置よりも、やや内側に切り込みを入れているのはおわかりでしょうか。

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こうしてだいたいの鉄筋の位置を把握できたら、いよいよ壁をはつっていきます。

つづきます。

2015 10/1 6:48 Posted by SR邸