RCの壁式構造の壁を開口 2

さて、大まかな鉄筋の位置の確認ができたら、
いよいよコンクリートをはつっていきます。

〈はつる〉という言葉は工事用語なので、なじみがない方もいらっしゃると思います。
コンクリートの床や壁を壊したり、削ったりすることです。
あくまで工具を使って”人の手”で行う作業のことで、
重機械で行うのは〈解体工事〉になります。

はつり屋さんが、壁の両側からコア抜きした箇所にハンドクラッシャーという
工具入れてコンクリートを挟み、破砕します。

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鉄筋を避けながら、2人の職人さんが壁の両側から慎重にはつっています。

こちらのクラッシャーは振動や音が少なく、
ご近所の迷惑になりにくいというメリットがあり、
クラフトの工事現場ではよく使います。

コンクリートが壊れるにつれて、はつり屋さんの足元にはたくさんの
コンクリートのガラが溜っていきます。
これだけ大きく開口したのですから当然ですね。
最後の搬出作業も大変です。

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クラッシャーという工具を使っているものの、このように手作業になるため、
かなりの体力と技が必要です。

コンクリートのはつりが終わると、今度はあらわしになった鉄筋を切断。

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この後、開口したコンクリート壁の強度を保つために、
開口まわりの鉄筋を組み直すことになります。

きちんと補強しなければ、地震で開口まわりの壁にクラックが入ってしまうことも。
こちらの作業も気を抜けません。

全部の作業でだいたい2日くらいかかりましたが、こうして壁を開口することで、
RCの壁式構造でもご希望の間取に変えることができました。
ただし、”耐震性をきちんと確保できる”と判断した上での計画になるため、
まずは現地でお住まいの状況を正確に把握することが大切です。

「フルリフォームでLDKを広くしたい」とお考えの方は、
ひとまずクラフトにご相談ください。無料で現地調査を行い、
壁の開口ができるかどうかをすぐに判断します。

2015 10/2 6:48 Posted by SR邸