セルフレベリング材で床を水平に

マンションのリフォームです。

こちらのマンションは直床でした。
小さなお子さまがいらっしゃるため、
階下の方に配慮して遮音材を入れることに。

そこで今回は、サイレント・トライマットを使用しました。
サイレント・トライマットは、捨張合板と防音材が一体になった防音材です。
遮音等級はLL-45なのに、マットの厚さはわずか22mm。
そのため、天井高が低くなることがありません。

床に敷き詰めた上から、直接無垢フローリングを張るだけ。
施工性が高いため、工期短縮にもつながります。

しかし、大変なのはその前段階です。

サイレント・トライマットを施工するには、床スラブの不陸(凹凸)を
セルフレベリング材(レベラー)を使って、水平にしなくてはいけません。
※レベル=水平という意味です

なぜこのような作業が必要かと言うと、
不陸があると、フローリングにひびが入ってしまったり
ドアの開け閉めで引っかかってしまったりと、
暮らしのなかで様々な支障がでてくるからです。

実は、サイレント・トライマットや無垢のフローリングを張るためには
こちらの方が重要だったりします。

とくに古いマンションだと、床のたわみなどが原因で
0~25mmほどの不陸があることは、珍しくはありません。

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まずは掃除をして、クラックをモルタルで補修します。
それからレベルをチェックし、接着剤を塗布。
セルフレベリング材130袋を荷揚げしてやっと、作業開始です。

水のような流動性のあるセルフレベリング材を、床スラブの上に流します。

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表面張力により、水平に。
1人がセルフレベリング材を流し、もう1人が手作業でならしていきます。

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だんだん乾いてきました。
湿気の多い梅雨の時期だと、なかなか乾かったりしますが
ここ数日は天気もよかったので、わりと好調でした。

しかし完全に乾くまでは、他の作業はストップです。
足跡がついたら台無しですからね。

他に、床のレベルを調整するのに二重床という方法もあり、
これなら水まわりの移動や、防音効果を高めることができますが
天井高が低くなってしまうというデメリットがあります。

天井高の高さにこだわりたい方は、
セルフレベリング材でのレベル調整がおおすすめです。

2016 2/5 6:22 Posted by KH邸