大工さんの造作家具

今回は、現場で造作家具をつくることになりました。

造作家具とは、現場で大工さんがつくる造り付けの家具のこと。
たとえば普通の家具は、工場でつくられたパーツを現場で家具屋さんが組み立てます。
(これは『家具工事』と言います)

一方で造作家具は、板のカット~組み立て~設置までを、すべて大工さんが現場でやってくれます。
シンプルな構造のものに限りますが、古材や足場材など個性的な材料を使うこともできますし
デッドスペースもなく、ジャズトサイズで納まります。

 

今回造作したのは、玄関の吊り戸棚です。

壁と壁の間の幅、奥行きを採寸し、その長さに合わせて板をカット。
これから組み立てて行きます。

ジョイント部分には『ほぞ』(木材の突起)を使用。
市販のほぞのサイズに合わせて”ほぞ穴”を開け、接着剤で固定します。

 

さらに、ビスでしっかりと固定。

 

背板を合わせ…

 

こちらもビスで固定し、完成です。

 

あとは玄関前に設置していきます。
 

大工さんの仕事はここまで。扉は、建具屋さんに依頼します。

とても手際のよい大工さんがちゃきちゃきやってくれたので、写真だと簡単に見えますが
スペースを採寸したり、木材をカットしたりと、実はわりと大変です。

しかし、サイドにはほとんど隙間がありません。これが造作家具のすごいところです。
ここまでピタッとハマると、気持ちがいいですね。

施工担当:山田

2017 9/27 9:50 Posted by 施工

朝日ウッドテック『クールジャパン』を施工しました

今回は、壁の仕上げに「クールジャパン」を貼る計画です。
「クールジャパン」とは、朝日ウッドテックが出している木質ボーダー材の商品名です。

 

国産の無垢材パネルで、木目や節も自然のもの。
凹凸加工されているため、木肌の風合いをダイレクトに感じることができます。

下地に黒い受けを取り付け、それに材料を引っ掛けて積み上げていくような納まりです。

 

文章にしてしまうとそれだけなのですが、一つ一つが無垢の接ぎ材で出来ている材料で、
多少の誤差や反りがあり、実際は微調整をしながらレベルを見て慎重に貼っていく必要があります。
慣れもあるのでしょうが、スムーズに進む感じではありません。

 

天然木に調湿効果があることは皆さんご存知かと思いますが
こちらのパネルの裏に隙間を取るのは、より調湿効果を高める狙いがあります。

 

貼りあがってくるとこのような仕上がりです。
 

自然光のもとでは、ナチュラルな木の風合いがたのしめますし、
間接照明のもとでは、陰影が生まれて印象ががらりと変わります。
    
天然木のため、少しずつ経年変化していくことも特徴。
これも楽しみの1つですね。

施工担当:松尾

2017 9/13 9:39 Posted by 施工

カッシーナ・イクスシー青山本店の見学会

カッシーナ・イクスシー(CASSINA IXC)青山本店が今年リニューアルオープンしました。

 

今回はカッシーナ・イクスシーの皆さまのご厚意で
店内と新作家具の見学をさせていただくことになりました。

クラフトでは、リノベーションした空間に合う家具をセレクトすることがあります。
その際に、設計担当はお客さまと一緒にカッシーナを訪れますが、
個人的にゆっくりと見て回る時間はあまりないため、こうした機会をいただけてとてもうれしいです。

まずは青山本店から徒歩1分の場所にある、ジーマティック(SieMatic)へ。

 

ジーマティックは、高級キッチンとして世界的に有名なブランドで
日本ではカッシーナ・イクスシーのグループ会社が販売しています。

 

ちなみに、クラフトでも人気のミーレの食洗機、ガゲナウのコンロ、リープヘルの冷蔵庫…すべてドイツ製です。
性能、耐久性、使いやすさ、美しさに惚れ込んで導入される方は少なくありません。

こうした質実剛健なドイツブランドを代表するジーマティックのキッチンは
「引っ越す時にキッチンを持って行きたい」と、実際に海外から空輸する方もいるほど
一生ものとして、長く大切に使われているのだそうです。

その後、リニューアルしたカッシーナ・イクスシー青山本店へ。

 

1階はフレグランスや食器などライフスタイル雑貨が中心、2~3階には家具がゆったりとレイアウトされています。
店内の内装に使われている、床材や壁の塗装もユニークです。

 

ソファに腰掛け、座り心地を確かめる設計担当。

実際にいろいろなソファに座らせていただいた中で、個人的に気になったのがマラルンガシリーズ

   

これはカッシーナでも有名なのでご存知の方もいるかもしれませんが
美しさはもちろん、座り心地が抜群によかったです。
背もたれがハイバック・ローバックに変更できるのですが、
ハイバックだと首回りをやさしく支え、ローバックだと腰をやわらかく包み込んでくれます。

とあるクラフトの設計担当いわく「これを選んでおけば、とりあえずは間違いない」
とのことでした。

エッジの効いた家具も目立ちます。

カッシーナでも人気のコルビュジエのLCシリーズについては
正規品とリプロダクト品の違いをしっかりと教えていただきました。

 

2015年よりパトリシア・ウルキオラをアート・ディレクターに迎えたカッシーナ。
カッシーナがアートディレクターを置いたのは初めてということと、
彼女の個性でこれからカッシーナがどのように変わっていくかということに
インテリア業界全体が注目していています。

 

もちろんこれまでのオーセンティックな趣はそのままですが
どことなく華やかで女性らしい雰囲気がただよっているような気がしますね。

 

奥のファブリックコーナーがあり、素敵な生地がたくさん並んでいます。
シンプルな無地もありましたが、目をひかれるのはモダンなパターンやヴィヴィットな色使いのもの。
肌ざわりがよく、厚みもたっぷりとしていてゴージャスです。

ご担当の方にいろいろご説明いただきながら
あっと言う間の2時間でした。

カッシーナと聞くと、どうしても”モダンなデザイン性”に注目してしまいがちですが
こうして実際に触れたり、歴史や工法をうかがってみると
職人さんが手しごとで、丁寧にものづくりをされているということがよくわかりました。

今年90周年を迎えたカッシーナ。
これまでの伝統を守りつつ、新たなクリエイションへの挑戦を感じさせてくれる
インテリアショップへと生まれ変わっていました。

企画担当:佐藤(瀬)

2017 8/31 10:36 Posted by デザイン・プランニング