職人さんとディスカッション

レベルの高い職人さんたちと「もっと腹を割って話し、品質向上につなげたい」ということから、工事部全員と職人さんが集まってディスカッションを行いました。今回は企画部の中野(瀬)がレポートさせていただきます。

 

〈RENOVATION SOUP〉では、たくさんの職人さんにインタビューをさせていただいていますが、クラフトと職人さんとの間には”深い絆”があるような気がしています。なかには30年以上のお付き合いになる職人さんもいて、その間に世代交代したり、新しい職人さんが加わったりしながらクラフトの現場を支えてくれています。

なによりこの職人さんたちがいなければ、クラフトがディテールにこだわったり、誰もやったことのないような工法にチャレンジできません。そんな職人さんたちのリアルなご意見を聞くのが今回の目的。

 

まずはクラフトからのお願いごとです。と言っても「奇抜すぎる服装はやめましょう」とか「養生の管理は責任もってお願いしますね」といったごくごく当たり前のこと。言うまでもないけれど、あらためて現場でのマナーを確認といったところです。

 

議題が”清掃”になったとき、ある職人さんからこんなお話が出てきました。「お客さまが見たときに、少しでも不快になるようなところは徹底的にキレイにしては?」「目につく部分はもちろんだが、隠れてしまう部分もしっかり抑えた清掃が大事」。

もちろん完成後ばクリーニングが入るため、お引き渡しのときは、工事中の現場の散らかり具合などはみじんも感じられません。しかしクラフトの監督や職人さんの言葉からは『工事途中もキレイにしておきたい』という意識の高さがうかがえました。
 

つづいて大工さんや設備屋さんから「一番最初の解体がとても重要で、壊し方によってはその後の工事が大変になる」というご意見がでてきました。それをどう解決していくかを、他の職人さんたちと一緒に話し合います。

 

この日ご参加くださった解体屋の塙さん曰く「リフォームの解体は普通の解体と違う」とのこと。リフォームは既存を残して再利用するため、TVのようにダイナミックに壊すのではなく、”分解していく”といった繊細さが求められるのです。(詳しくはリノベーションスープ〈クラフトを支える解体屋さん「きれいに取り外す」〉の記事をご覧ください)

 

現場監督と職人さん、お互いに思ったことを言い合っていくうちに空気がなごやかになってきました。ときどき笑い声も聞こえてきます。

 

職人さんたちは、それぞれの立場から素直な言葉で気付いたことを言ってくれます。クラフトの現場監督は、職人さんの話をまとめながら解決策を提案。「こんな方法だったら負担になりませんか?」「いや、これならできるよ」というように、その場ですぐに解決策を見つけられるのがディスカッションのよいところです。

 

お話を聞いていてわかったのは、みなさんの仕事内容が違っても、”同じ1つの家をつくる”という意味ではすべての仕事がつながっているということ。1つの家をみんなでつくるから、「自分の仕事はここまで」とぴっちり線引きするわけにはいかないのです。

だからこそ、各職人さんが後に入る人のことを考えながら、現場をキレイに仕上げていく。「僕の仕事じゃないけど、ここまでやったら後が楽だろうな」なんて思いやりを持ってすすめていく。お互いさまの気持ちで迷惑をかけない。そんな姿勢がうかがえました。

ふだんの現場は忙しすぎて、なかなか聞くことができない職人さんの個人的なお話。今回リアルで建設的なご意見をいただけたことで、現場の在り方がや改善すべき点やより明確になったようです。こうした職人さんとのコミュニケーションが、クラフトのリフォームの品質向上につながっていくのではないでしょうか。

企画部:中野(瀬)

2018 6/13 8:55 Posted by 施工

床と壁に『大谷石』を貼りました

今回の現場では、床と壁に大谷石を貼ることになりました。

大谷石の特徴は、軽くて加工がしやすく、耐火性にも優れていること。古くから住宅の壁や塀に用いられてきましたが、大谷石の持つ柔らかさ、風合いから室内にも使われる事が多くなっています。
 
クラフトのリノベーションでも大谷石を使うことはありますが、私個人としてはなかなか機会に恵まれず、今回初めての大谷石の施工。以前のブログにも書かせてもらいましたが、以前、栃木県の大谷石地下採掘場を訪れたこともあり、いつも以上にわくわくしながら、施工に挑みました。

 

今回入れた大谷石は900mm×450mmのサイズで、厚みは約27~30㎜。大谷石が軽いといってもこのサイズですと、結構な重さ。下地はしっかりと組み、ベニヤ下地とします。

 

事前準備として、あらかじめ裏面に浸透プライマーを塗っておきます。接着剤を効かせるため、また大谷石自体の表面強度を強くするためです。

施工にあたっては、セラミックボンドを使用。石自体に多少の反りや厚みの誤差もあるため、貼る際には、石と石との段差(目違い)に気をつけないといけません。

 

この大きさになると1日1段づつしか積んでいけなく、施工は約1週間ほどかかりました。

 

ゆっくりですが、確実に大谷石が貼られていきます。

 

窓まわりの納まりも丁寧に美しく。

 

 

 
そして完成しました。

 

今回は約25平米ほどの面積に貼ったため、大谷石の魅力が十分に味わえる空間となりました。また出隅の角をトメ加工はせず、30mmの石の厚みをそのまま見せることで、より重厚感が出ています。

今回は職人さんに大谷石の貼り方を学んだので、いつか自宅の壁の大谷石貼りにチャレンジしてみたいと思います。

施工担当:楠見

2018 5/22 9:50 Posted by 施工

リビングに畳の小上がりを造作しました

クラフトのリノベーションでも時々ご要望をいただくのが、「リビングの小上がり」。洗濯物を畳んだり、ストレッチをしたり、家族でゴロゴロしたり。たくさんの用途があります。

今回の現場でも、造作工事で畳の小上がり収納を施工しました。

 

デザイナーによると「化粧となる框は、ナラの突板練付仕上げ。接合部も留めにしたい」とのこと。そこで現場での加工を減らすため、事前に工場に、留め継用のビスケットとボルトで緊結できる加工を依頼しました。

※留め…突き板どうしの接触部分を、それぞれの小口が見えないように45度に組む接合方法。

 

 

 

 

現場では大工さん(古ちゃん)に大きめに作った材料の下端をカットしてもらい、フローリングで隠れる部分でレベル調整をして、納めて貰いました。

 

 

450角の畳を外していくと、1畳ほどの収納が3つ隠れている仕掛け。相当な収納量のある畳の小上がりとなりそうです。

 

留めの接合部も綺麗に納めて頂きました。

 

大工さんによる造作工事が完了し、続けて畳屋さんに採寸を依頼します。

 

 

素敵な畳の小上がりが完成しました。通常のイグサではなく、黒い畳を入れたのでモダンな空間になじんでいますね。

現場としても満足な仕上がりで、お客様にも喜んでいただけました。こちらの小上がりで、家族みんなでトランプをしたり、本を読んだりするそうです。

お客さまのうれしそうな笑顔を見て、良かったなと思いました。

施工担当:山田

2018 4/17 8:40 Posted by 施工