壁紙の個性

こちらのアンニュイな表情の女性が表紙の本、
いったい何に見えますでしょうか。

海外の写真集のようにも見えますが、
実は壁紙のカタログでした。
イギリスのmineheart社のもので、
フェイク柄のデザインが特徴的なブランドです。
壁紙自体も面白いものが多いのですが、
カタログだけを見ても1冊のアートブックのようで
デザイナーの意図が伝わってくる気がします。

以前に聞いた話ですが、
ヨーロッパ(といっても広いですが)ではこうしたカタログ自体が
その会社の作品であり、基本的にその年のコレクションとして
購入してもらうものであるということです。
日本のメーカーのようにカタログは当然タダ、
というわけではないのですね。
わたくしたちからすると無料でいただける
日本のカタログというのもありがたいものではあるのですが・・・。

先ほどの輸入壁紙ですが、
恵比寿の専門店にて拝見したものです。


棚には色とりどりのカタログが並び、
個性的な壁紙は新しい使い道を想像させてくれます。


(ドアにも壁紙!)


(森林浴もできます。)

ただしこの輸入壁紙、たいへん施工泣かせでもあります。
サイズが細幅のものが多く(52cm程度)、
素材も不織布、紙、織物など様々です。
また厚みが日本のものより薄く、
下地処理がより重要になります。
貼る際も、日本のものはジョイント部分も重ね合わせて
カットするのが一般的ですが、
輸入壁紙では隣同士の壁紙を突き合わせで施工することが多く
より精度を求められます。
リフォームをご検討される中で「輸入壁紙を使ってみたい」
とお考え中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際には、施工箇所や費用面などのお打ち合わせを
させていただければと思います。

みなさんが素敵だな、と思うインテリアの写真は
もしかしたら、輸入壁紙がアクセントになっていているのかもしれません。

設計担当:武藤

2015 6/2 12:09 Posted by 素材・材料

旅先で見つけたデザイン

旅先などでは、ふと「コレ好きだな」と感じる出会いがあります。
お施主さまとの打合せでは、
そんな記憶が何かの拍子にピョコッと出てきて
「使えるかも!」とひらめくことも。

たとえば、韓国で見かけた古い外塀や外壁。

 

まじまじと観察してみると、古い建物は石やレンガの貼り方を
場所によっていろいろと変えています。
インドやベトナムも含め、アジアでよく見る格子や透し細工も
けっこうお気に入りです。

そんな旅先での出会いに思いを馳せながら
こちらのお住まいの廊下には、
床タイルのパターン貼りをご提案してみました。

目指すイメージは、しっとり、こっくり、
落ち着いて、あたたかみのある空間。

歩いているだけでおだやかな気持ちになるような、
趣のある廊下が完成しました。

また、フランク・ロイド・ライトが設計した
池袋の自由学園に行った際は、
「この下駄箱、ラフだけど木質感が好きだな~」と
細かい箇所に見入ってしまいました。

その後のプレゼン中に、
お施主さまはライト建築がお好きだということが判明。
自由学園にも話が及び、写真を見ながら
素材の質感のイメージをふくらませていきました。

旅先でも、ご近所でも、見るもの触れるもの
すべてが住まいづくりのアイデアにつながります。
これからリフォームをお考えの方も、
心に残っている建物やデザインの記憶をたどってみると
ご自身の好みのデザインが浮き彫りになってくるかもしれません。

設計担当:星

パチっとバチン!!

パチっ

その音と感触が気持ちよくて照明を点けたり、消したり、点けたり。

こちらのスイッチはお施主様のご要望でとりつけました。
ステンレスのヘアラインのプレートに、黒のトグル。
絶妙なグレー色の塗装壁、ちょっとレトロでかっこいい空間にぴったりです。

プレートから見えているマイナスねじ。
普段なら見えない部分なのでぎゅぎゅっと締めますが、
今回は、職人さんの計らいで全て奇麗に縦にそろっています!


アメリカ製のこちらのスイッチ、トグルの部分によく見るとONとOFFと書いてあります。

実はONとOFF以外にも調光機能のついたトグルもあります。
しかし、今回使用した調光トグルは残念ながら、
日本の調光型のLED照明には対応しておりませんでした。
そこで調光部分はLEDではなく、昔ながらの電球タイプの調光型ダウンライトを採用しました。
ちょっとレトロな空間と電球の柔らかな光が、空間にさらに深みを出したように思います。


ステンレスプレートのトグルスイッチを付けたのに、コンセントが普通の白ではいけないと
ステンレスのコンセントプレート物をご提案。(こちらはパナソニック製)
コンセントの差し込み口は、黒に近いグレーです。
多くの人が利用するオフィスや工場などでよく使われる、
耐久性のあるコンセントプレートです。


実はこのお宅には、別の種類のスイッチがあります。
人が通るとぱっと明るくなる人感センサー付きスイッチです。
こちらは残念ながら、トグルスイッチと言う訳にはいきませんので、
パナソニック製のラフィーネアシリーズ。
シルバーのパネルのスッキリとしたスイッチになります。


ちなみに、こちらのお宅の既存のスイッチは、よくあるコスモワイド21プレートでした。
子供からお年寄りまで、誰でも使いやすいをコンセプトに作られています。
こちらのラウンドタイプは、スッキリとしたデザインの多いCRAFTではあまり見かけません。

どんな建物にも、どんなお宅にも付いているスイッチ。
普段何気なく使用していますが、こうやってみて見ると気になってきます。

CRAFTの過去の事例を見てみると…


こちらはよく採用されるコスモワイド21シリーズ(パナソニック製)のスクエアタイプです。
同じコスモシリーズでもスッキリと見えます。


さらにシンプルなものとなると、NKシリーズ(神保電器製)です。
すっきりとしたシャープなラインが特徴です。


NKシリーズにはグレーと黒もあります。
新宿のモデルルームではグレーが採用されています。
グレーの壁にスッキリと馴染んでいます。


ボックスを露出させる事もあります。
コンクリートにペンキを塗った壁によく合います。

他にもいろいろ採用されていました。
スイッチ一つをとってもそれぞれの空間にあったものを採用されています。
小さなものかもしれませんが、こだわりをもって選んだものばかりです。


ちなみにCRAFTの自由が丘モデルルームの入るビルの共用部分には
こんなにかわいらしいスイッチがついていました。

さすが築44年。
とても年季の入ったスイッチです。
下の方にはNATIONALと書かれています。
調べてみると大文字のNATIONALが使われていたのは1973年までです。
実に42年前なんですね。

このスイッチは「パチっ」ではなく「バチン!!」と音がします。

設計担当:藤原

2015 3/10 8:36 Posted by 素材・材料