CATEGORIES : デザイン・プランニング
9月になりました。
まだまだ夏服が活躍しそうな暑さが続いています。
先日撮影に伺ったお宅を少しご紹介。
今回のお宅は7月に竣工し、既にお住まいのK邸。
診療をなさっていた病院を閉院されて
住居へとリフォームされました。
場所に流れる時間とともに育まれた思い出の品々が、
いろいろなお部屋に散りばめられています。
こちらは薬天秤と分銅。
飾る場所をつくってほしいと、
リフォーム当初からご希望でした。
日々の生活の中で、
ふと 自然に目に入るように
動線の上、動線の集まるところに
その場所をつくりました。
この壁は部屋に入ったとき、視線が奥へ広がるように
円弧状にしたリビングの壁。
円弧状であるからこそ、隣合う部屋から入ったときにも
薬天秤と分銅は自然に目に入ります。
緩やかな曲線を描く壁のアクセントにもなります。
お次はリビングにある、アイランド型のミニキッチン。
独立して目立つミニキッチンをあえて特徴づけた形にしています。
円弧状の壁と合わせ、空間に溶け込むようにしました。
もうひとつのコンセプトとしては薬のカプセル。
遊び心から生まれたフォルムですが
ここに住む人たち、ここに流れる時間、
すべてのものが愛らしく、包まれる気がします。
リビングの奥にあるお部屋には
誰もがお世話になったであろう身長測定器が。
こちらもご要望いただき、壁にはめ込めるようカットし
壁に埋め込みました。
時間とともに、ひとも家も成長します。
たくさん伸びた身長の分だけ
過ごしてきた時間も思い出もあります。
測定器だけでなく思い出もそこに詰め込めたらと…
最後に、診療所の受付に使われていたガラスをはめ込んだ扉。
今はもう造られていない型板ガラスです。
珍しいものなのでぜひ使いましょうと、ご提案しました。
これからの時間も一緒に過ごしていけるように。
この場所で積み重ねられた時間を見守ってきた思い出の品々は、
これから重ねられていく時間も、変わらずに見守っていきます。
リフォームをしてかたちを変えて…。
今回撮影したお部屋ごとのお写真は
追ってホームページなどでご紹介させていただきます。
施工中は、お隣に住まわれていたご家族のみなさま。
毎夜家づくりの過程を見に、ご家族で探検されていたそう。
今回撮影したお写真をアルバムにしてお渡しするのですが、
時々、開いて思い出話などしていただけたら嬉しいですね。
最近は東京の夕日もとてもキレイですね。
クラフトからもこんな夕日が。。
「ご無沙汰しております。
半年以上が経過してようやく
ソファを見つけることができたのですが
色が決まりません。」( 抜粋 )
と、去年9月末にお引き渡しをさせていただいたお客様から
半年以上経って、メールをいただきました。
メールには候補の色のお写真、
お店の方とのやりとり、
ご自分のこだわりがしっかりと。
すぐに、リフォーム後の
空間の配色、雰囲気、
お客様のお好みを思い描き
メールを返信しました。
リフォームのお打ち合わせをしていく中で、
しっかりとお互いのイメージが重なっていたのか
お客様の一番お気に入りの色と
同じ色をご提案する結果となりました。
お引き渡し後のお客様とのやりとり。
じっくりと時間を掛けて
その空間がお客様の気持ちやこだわりとともに
呼吸し、成長し、生き続けている。。。
なんだか、
お客様とずっと一緒にお部屋を作っているような
いえが暮らしているひとと一緒に育っているような
そんな気持ちになりました。。
今年度から行っているリフォーム相談会の
「いえづくりミーティング」も
お客様と一緒にいえについてのいろいろなことを
お話しして、いえづくりを進めています。
いえとともにひとが
ひととともにいえが
一緒に育っていけるいえづくり、
大切にしていきたいことですね。
設計担当:星
かわいい足跡ですね。
これは築30年ほどの家を
解体していたところ、
床下で偶然発見しました。
この家が建てられる
30年ほど前の基礎工事のとき
足跡の主は、まだ乾いていない下地へ
足を踏み入れてしまったんですね。
よーーーく 足跡の軌跡をたどると、
思わず入ってしまったときの感触に驚いたのか
そろり そろり と後ずさりしているのが見て取れます。
ネコの平均寿命が10〜16年とすれば
今は天国に昇っているであろう 足跡の主。
30年ほどの間、縁の下の足跡として、
この家族が過ごす時間と共に
時を一緒に刻んでいたのかなぁと思うと、
ただの足跡に見えなくなったり・・・
きっと足跡から時間の流れを感じて
思い入れが出てきたのかもしれません。
時間の積み重ねが思いや愛着を作り出すのだとしたら、
リフォームは、積み重ねられた時間の上に
新たな時間をまた積み重ねていく、
とても価値のある家づくりの方法のように思います。
足跡からいえづくりについて再考するとは。。
どこに出会いがあるかわかりませんね。
今日もどこかで・・・
あ、クラフトの倉庫にも、発見!
設計担当:笹谷
今日はおひな祭りですね。
いまCRAFTでは
社内レイアウト変更の準備が
着々と進められています。
仕事をする範囲というのは
製図作業、模型制作、事務作業など
PCでの作業が中心とはなりますが
カタログを並べてみたり
他と比較するために
サンプルが山のように
積まれてしまったり・・・
さまざまです。
ある程度の個人の領域
というものが必要になり
その領域を区切るための
「間仕切り」も必要となってきます。
壁を作って完全に仕切る
座ったときの高さで仕切る
線を引くだけで仕切る
光によって仕切る
色を塗り分けて仕切る
お互いの意識で仕切る
これもまた、さまざまで
無限の方法があります。
新しいリフォーム物件になりますが
その間仕切りを使って
照明効果まで取り入れた仕組みを
考えてみました。
寝室と廊下の壁となる間仕切りに
ガラスブロックを使いました。
ただ単に、光を取り入れるために
この材料を使ったわけではありません。
廊下側の棚の下にフットライトを入れ
寝室側の足下部分が
ガラスブロック越しに
やわらかく灯されるようにしました。
寝ている姿勢では
視線は天井部分にあり
この光は、直接目に入ることもなく
生活を邪魔することはありません。
さらに、寝室側のベットヘッドにも
その照明のスイッチをつけたので
わざわざ廊下の電気をつけなくても
寝室から出たときにも便利ですし
就寝するときも面倒くさくありません。
朝や昼には、寝室側からの
太陽の光が廊下側に漏れて
電気をつけなくても
大きくやさしい光の壁が
廊下側をつつみこみます。
この大きな間仕切りが1日を通して、
その時間にあった光となって
すまいの中にとけ込んでいくのです。
これから春になり
新たなスタートをきることが
増える機会が多くなると思います。
人と人との距離感も
空間と空間との間仕切りも
少し似ている気がします。
その場所、その人、その時間に
しっかりとあったものを。
設計担当:星
春一番が吹いて
もう冬の終わりが近付いています。
近年ではめずらしいくらいに
今年の冬は雪が降り積もりましたね。
いつもなら見てわかる
道路の段差や低木のつながりも
雪の白銀一色となって
ひとつの固まりになってしまいますね。
見ていてとても美しいですが
気をつけないと大変なことになります。
足にぎゅっと伝わる雪の感触を楽しみながら
その段差に気づいたりもしますが
やっぱりつまづいてしまうものです。
さて、今日は雪ではなく
ひとまとまりの空間について。
プランニングというのは
生活動線やLDKの関係性などで
必然的に決まっていくものではあるけれど
その先に、気持ちのゆとりや
デザイン性、空間の広がり などを
どのようにおとし込んでいくか
ということが問われます。
必然性を崩すことで
斬新なプランニングになり
新しいライフスタイルが生まれる
という場合もありますが、
今回ご紹介する物件では、
「内と外の境界をあいまいにする」
という方法で、実際の面積以上の広さを
体感し、空間だけでなく気持ちの広がりを
つくることを考えました。
LDKが直線で並んだプランニング、
そのすべてに渡るように出窓をつくりました。
個別に出っ張った出窓にするのではなく
一枚の窓台でそれらをつなげて
出窓が連なるようにしました。
この連続した出窓によってLDKという
区切りを一枚の外の風景がつなげ
さらに、室内が外まで広がるような感覚になります。
出窓だけでなく、
天井部の高さの工夫や
構造上ぬくことの出来ない柱や壁を
考慮しながらつなげた
ひとつながりの空間。
外が内に、内が外にというように
境界をあいまいにすることで
限られた空間が無限に広がっていきます。
そんな空間の広がりは
暮らしていくうちに
心にゆとりを与え
気持ちのよい住まいを
つくってくれます。
雪景色のように
辺り一面一色というようには
いきませんが、
意識的に、視覚的に
無限に広げる方法はたくさんあります。
設計担当 内藤
1月はじまり、4月はじまり、、、
日曜はじまり、月曜はじまり、、、
月ごと、日ごと、、、
カレンダーや手帳も
家づくり同様に
自分好みを追求すると
思ったものがなかったり
探すのに時間がかかりますね。
CRAFTでは、次回の打ち合わせや
今後のスケジュール確認など
カレンダーを並べることが多いので
ケースに入ってなく ばらしやすい
カレンダーを作ってみました。
#01
ミーティングルーム01の
本棚の中にとけ込む
本(ガラスブロック??)型カレンダー。
20種類もの無垢材で包み込まれた
ミーティングルーム02の木の色の層を
虹色であらわしたカレンダー。
CRAFTのモデルハウスにおく
のんびりとした牧場に
虹がかかっているような
少し遊び心のあるカレンダー。
暦というのは月や日をつなぐ
というイメージがあったので
”とけ込む”や”虹”というものが連想されました。
今日が昨日になり、明日が今日になる。
自分でつくってみると
毎日カレンダーで日を確認して
その一日を大切に過ごして
しっかりと明日につなげよう
なんて思うかもしれないですね。
もう、紅葉もほとんど終わり
街がイルミネーションで
キラキラと輝いていますね。
ツンとくる空気の冷たさも
夜景を見るには
気持ちが良いものです。
お世話になった方々への
年賀状ができました。
来年は寅年です。
十二支というのは
自分の年でないと
結構忘れてしまうものですね。
ちょっとインパクトが
強いかもしれませんが
寅柄の年賀状で
新年のご挨拶を
させていただこうと
デザインしてみました。
よーーーーく見てみると
ちょっとした発見があるので
ぜひ、ご覧になってください。
1度で終わってしまうのではなく
何度もご覧になっていただいて
次にお会いする機会に
お話が出来ることを
楽しみにしております。
「RE DUCE」「RE USE」「RE CYCLE」といえば
環境配慮における大事なキーワードです。
デザインにおいても「RE DESIGN」
音楽においては「RE MIX」など
今では当たり前にある「RE」のつくコトバ。
「RE FORM」もそのコトバのひとつです。


上の写真を見ていただくと
木製のドアに色合い豊かなステンドグラス、
床はテラゾータイルの塗り分け。
天井からはアンティーク照明器具が下がり、
その下には、ずしりと構えるブロンズ像。
とても趣のある、どこか懐かしい落ち着いた玄関です。
今回、この玄関のリフォームにあたり
機能面を考えると木製のドアは
替えざるを得ない状況でした。
しかし、できるだけ既存のままで、
その雰囲気を引き立てられるよう考えました。


防犯や強度を考え、スチールでドアと枠を造り
既存の壁板の色や木目に合わせて
ダイノックシート貼りで仕上げ、
両脇のガラスには防犯合わせ乳白フィルムを貼りました。
ステンドグラスはというと
離れの趣味の空間の光とりの窓として
再利用させていただきました。

このステンドグラスはお客様のお父様が
つくられて、思い入れのあるものでしたので
どうにかして使えないかと話し合い
一番居心地の良い場所におきたいということで
ここにおさまりました。
古きよきものも残しつつ、新しい機能を備え
全体としてのバランスが取れるようにデザインする。
古くてもしっかりと造られたものは、
年月が経つごとに味わい深くなっていくものです。
そのものに、思い出があればさらに愛着もわきます。
たとえ場所が変わっても、それは変わりません。
「RE」のつくコトバが飛び交う今日。
ものをしっかりと「RE FINE」し
どのように利用できるか「RE THINK」する。
気持ち良く快適な暮らしを長く続けるには
そんなことの繰り返しから生まれるのかもしれません。
気温もぐっと下がりもう秋ですね。
会社前の目黒通りのイチョウたちも少しずつ色を変え始めています。
夕日に照らされる紅葉はなぜかなつかしさと哀愁がありますね。
さて、今日はイチョウではなく家々が密集した都市型住宅での光の取り入れ方についてです。
東側には約10mもあるバス通り。
しかし、南と西には建物がぴったりとくっ付いていました。
北側は駐車場ですが、いつ高い建物が建ってもおかしくない状況です。
こんな都市型住宅の環境で、どのように気持ちのよい光を取り入れれば良いのでしょうか。
東側のバス通りに向かってただ大きく窓をとっても騒音とプライバシーが保てません。
北側では光も期待できませんし、いずれぴったりと建物が建ってしまうことを考えると・・・。
南も東も手を伸ばせば届きそうなくらいに建物が迫っていて窓をつけるには不安です。
そこで
建物の中央に階段を配置し、その上部に大きなトップライトをつけました。
トップライトにはルーバーをつけて直接の光ではなく、
木漏れ日のような少しやわらかな光が注ぐようにしました。
トップライトは、通常の壁についている窓の3倍もの採光効果があります。
そして、階段はストリップにして下の階まで、その光が落ちるようにしました。
南側には窓はつけても極力小さい窓にしました。
北側は大きな窓でもFIXにし、フィルムを貼りました。
東側は窓は大きくとっても開けられる部分は最小にし、
内側にタテ型ブラインドをつけることでプライバシーを守りました。
さらに、東側の2階部分には建物内部にテラスを造り、
3階までの吹き抜けとしました。
そこに面して大きな掃き出し窓を付けて、
思いっきり開けてもプライバシーを妨げられない開放感をもたせました。
浴室もその中庭に面していて窓を開けて入浴しても誰にも見られることなく
プラバシーのしっかりと守られた空間となりました。
このような家が密集(するであろう)した環境では、
「外に開く家」ではなく、「内側に開く家」という発想で
光を取り入れるというのもひとつの方法です。
ひとつひとつの環境によって方法は変わりますが
木々や動物、私たち人間は気持ちのよい光を浴びて生活することは
とても大切なことです。
朝太陽がのぼり、夜は星空が照らしてくれる。
かっこいい、シンプル、だけでなく日々の当たり前の現象を
しっかりと感じられるというのもCRAFTの家づくりです。
設計担当 S
築23年のRCの建物にRCで増築をする工事を行いました。当然ながらこの建物は既存不適格となりますが、増築する場合は、現行の構造計算基準に照らして既存建物が適合しているか?
もしくは耐震診断を行ってOKとなるか?
この二つのどちらかでなければなりません。
前者は構造計算してもかなりの確率でダメなケースが多いのが実態でしかもかなりの費用がかかりますので、今回は後者の耐震診断を行いました。
検査済証や図面、構造計算書もありましたので、比較的スムーズに検証ができました。
結果的にも補強する必要がないことが判明し、RCの既存建物にRCの増築部分をエキスパンションで接合して建築することができました。
もちろん増築部分への開口も構造計算書を基に安全を確認し、開口を開けましたが、苦労しましたのは新たに開けた開口部分の鉄筋補強でした。
今回のように検査済証があったので、構造計算書や図面を信頼して耐震診断を行えましたが、もし検査済証がなかった場合、構造計算書や図面をどこまで信頼するのか?
どこまで現地調査を必要とするのか?
現実的に調査が可能なのか?などはっきりしていないのが今の実態です。
安全も無視できませんし、資源を大切ににすることも重要です。
良い方法はないものかといつも悩めるところです。
設計担当 S























