自由が丘モデルルームのディテールのこと。

こちらのブログでも度々告知していますが、
クラフトは、これまでとは
テイストの違ったモデルルームをつくりました。

こんな事をやってみたい! といったアイデアは
デザイナーそれぞれが持っていますが、
いざそれを実際につくるとなった時に、
イメージや理想をカタチにできる様に様々な検討、
確認作業が必要です。

その過程を、ごく一部ですがご紹介します。

今回、建具や天井、壁と多くの場所に
框組を採用しています。


この框組も、アンティークのものを参考に再現しては
こちらのモデルルームのコンセプトと違ってしまうし、
かと言って、モダンな空間に合わせてシンプルにアレンジしても
「何だかイメージと違うな…」と思いました。

そこで、アンティークのもの、これまでつくられてきたものに
従いながらも、細かな部分を調整する事で
イメージに合うものを探ることにしました。

まずは、図面を書きながら検討をしますが、
凹凸のあるものですので、どうしてもカタチに
しないとわかりにくい。
そこで原寸の部分模型をつくり、
検討し、最終形を確定しました。


かなり短時間でつくったため
最後はとても粗いものになってしまいましたが、
イメージを掴むことができました。

仕上げ材でも、様々な仕上げを採用しています。

左官はリノベーションサイトでも取り上げていますが、
予め左官職人さんと、
写真で仕上げのイメージの打ち合せ
イメージの共有をしておいて、現場で
サンプル塗りをして、仕上げ方を決めました。

キッチンに採用している壁は金属塗装です。
金属の塗料を厚めに吹き付け削り落とし
磨いてもらうという工程でこちらも
職人さんの細かな手作業でできあがっています。

 

 

モザイクタイルでパターン柄を入れるという事も
やってみています。

どの様な模様が可能なのか、
どうレイアウトするといいのか。

模様が大きめに入っているのがいい。
模様は細かく沢山はいっている方がよい。
細かい模様の中に大きな模様もあるといい。
そんな様々な方向性でいくつも
パターンを作り決定をしていきました。


この図面は最終的に絞り込んだ後のものです。
もっとたくさんのパターンを考えていました。

さて選ばれたのはどれでしょう…。
自由が丘モデルルームで確かめてみてください。

これらは一部ですが、様々な試行錯誤をしながら
モデルルームをつくりました。

お客さまのお住まいをプランするときも
たくさんのパターンをご提案し、
そこから選んでいただくことになります。
皆さまには、この過程をたのしいな
と思っていただけたら、うれしいです。

そしていよいよ本日、自由が丘モデルルームがオープンしました。
たくさんのディテールに、大きな工夫を施しています。
お見逃しのないように!

設計担当:森

気になる樹

視界に入るものをきちんと受け止められるときと、
うっかり見過ごしてしまうときがあります。

きちんと受け止めるのは、当然ですが仕事の場合。

例えば、お客さまとの打合せでご自宅にお伺いしたときは、
窓の外の景色や、飾ってある趣味の品々がふわりと視界に入り、
自然と話題はそちらのほうに。
そんな会話が設計やデザインに活かされることもあるので
何となく目にとまったものでも、大切に心に留めています。

一方で、うっかり見過ごすのが普段の生活。

少し前の話になりますが、桜が散り始め、
春らしい景色も見納めかと思っていた頃。
現場からの帰り道で、何とも派手な色の花をたわわに咲き誇らせた樹を発見。

同行していた設計の某氏と
「何これ?見たことないけど・・・」
「なんて花?」
と眺めながら、ワンショット。
携帯端末の高性能化で、簡単なスナップなどでも綺麗に残せるようになったので、
行った先々で、おっ? と感じたものなどを写真に撮るようにしています。

調べたところ「キクモモ」というそうです。
花期は3月下旬から4月上旬ごろ。
桃の一種ですが、細い花弁が重なる様子が菊に似ていることから
菊桃と名付けられたそうです。

身近にこんな花が咲く樹があったのですね。
きっと毎年咲いていたのだろうけど、まったく気づかなかった。
普段の生活では、いかにボーっと歩いているかですよね。
これからはほんの少し、キョロキョロする機会が増えそうです。

来年も必ず立ち止まって眺めるので、
綺麗な花を咲かせて下さいね。

営業担当:斉藤

2013 6/24 9:00 Posted by リノベーション・リフォーム

カタチと向き合う

先日、南青山のモデルルームで
華道家の先生を招いての生け花のレッスンがあり、参加しました。
5時間に及ぶレッスンは、楽しく刺激的であっという間に。

そんな中、印象に残ったことは、

生ける花が
どうゆう姿で自然の中にあったかを想像しながら花を選び、
どうありたいか、どうしたら一番魅力を引き出せるかを考える。
その花が一番よく見える姿にしてあげる。
そして、生けた事で生けられた花器が必然的なものとなる様に生ける。

与えられた時間の中で、各自花を生けてみます。
自分的にはそこそこ!なんて思うのですが、
その後、先生が手や鋏を入れてアレンジを加えると
花は活き活きとした姿になり
花器はその花の為にあったかの様に一体となっていきます。

ふと、自分の事を考えると
この感覚は僕らの仕事にも通じると思いました。

僕らがつくるモノは
1つ1つは様々な制約や機能があり、
必然的なカタチを持っていたりもします。

けれど、もう一度その機能やカタチについて考え、
それぞれがあるべき姿を見直していきます。
そこにお客様の考えている事や、望まれている事、
その想いを受けて生まれた、自分の想いもちょっと入れさせてもらう。
すると、今までと違うものが見えてくることがあります。
このような過程を経てできたのが、このテレビ台です。

一見すると見たことがあるように思われる構成かもしれませんが、
お客様の使い方や、あってほしいという姿、
必要・不必要を見直す中で、個性も出てきて、
お客様と自分の想いとが合致してできたカタチです。

また生活の器になる大枠の空間にある梁との位置関係、
生活にかかわる新たな造作部(写真手前:カウンターとキッチン手元を隠す白い壁)との関係も考慮する事で、
その場所にあることが必然とするものにできたかなと思っています。

多少強引かもしれませんが、
モノと向かい合い、
あってほしい姿としていく事は、
花に鋏を入れて、花器に活けていく事と
何か重なるものを感じた貴重で濃密な体験でした。

設計担当:森