CRAFT WEBLOG

CRAFT STAFF による WEBLOG

ARCHIVES : 2009年11月

「RE」の住まいとデザイン

「RE DUCE」「RE USE」「RE CYCLE」といえば
環境配慮における大事なキーワードです。
デザインにおいても「RE DESIGN」
音楽においては「RE MIX」など
今では当たり前にある「RE」のつくコトバ。

「RE FORM」もそのコトバのひとつです。

上の写真を見ていただくと
木製のドアに色合い豊かなステンドグラス、
床はテラゾータイルの塗り分け。
天井からはアンティーク照明器具が下がり、
その下には、ずしりと構えるブロンズ像。
とても趣のある、どこか懐かしい落ち着いた玄関です。

今回、この玄関のリフォームにあたり
機能面を考えると木製のドアは
替えざるを得ない状況でした。
しかし、できるだけ既存のままで、
その雰囲気を引き立てられるよう考えました。

防犯や強度を考え、スチールでドアと枠を造り
既存の壁板の色や木目に合わせて
ダイノックシート貼りで仕上げ、
両脇のガラスには防犯合わせ乳白フィルムを貼りました。

ステンドグラスはというと
離れの趣味の空間の光とりの窓として
再利用させていただきました。

このステンドグラスはお客様のお父様が
つくられて、思い入れのあるものでしたので
どうにかして使えないかと話し合い
一番居心地の良い場所におきたいということで
ここにおさまりました。

古きよきものも残しつつ、新しい機能を備え
全体としてのバランスが取れるようにデザインする。
古くてもしっかりと造られたものは、
年月が経つごとに味わい深くなっていくものです。
そのものに、思い出があればさらに愛着もわきます。
たとえ場所が変わっても、それは変わりません。

「RE」のつくコトバが飛び交う今日。
ものをしっかりと「RE FINE」し
どのように利用できるか「RE THINK」する。

気持ち良く快適な暮らしを長く続けるには
そんなことの繰り返しから生まれるのかもしれません。

都市型住宅の光の取り入れ方

気温もぐっと下がりもう秋ですね。
会社前の目黒通りのイチョウたちも少しずつ色を変え始めています。
夕日に照らされる紅葉はなぜかなつかしさと哀愁がありますね。

さて、今日はイチョウではなく家々が密集した都市型住宅での光の取り入れ方についてです。

東側には約10mもあるバス通り。
しかし、南と西には建物がぴったりとくっ付いていました。
北側は駐車場ですが、いつ高い建物が建ってもおかしくない状況です。
こんな都市型住宅の環境で、どのように気持ちのよい光を取り入れれば良いのでしょうか。

東側のバス通りに向かってただ大きく窓をとっても騒音とプライバシーが保てません。
北側では光も期待できませんし、いずれぴったりと建物が建ってしまうことを考えると・・・。
南も東も手を伸ばせば届きそうなくらいに建物が迫っていて窓をつけるには不安です。

そこで
建物の中央に階段を配置し、その上部に大きなトップライトをつけました。
トップライトにはルーバーをつけて直接の光ではなく、
木漏れ日のような少しやわらかな光が注ぐようにしました。

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トップライトは、通常の壁についている窓の3倍もの採光効果があります。
そして、階段はストリップにして下の階まで、その光が落ちるようにしました。

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南側には窓はつけても極力小さい窓にしました。
北側は大きな窓でもFIXにし、フィルムを貼りました。
東側は窓は大きくとっても開けられる部分は最小にし、
内側にタテ型ブラインドをつけることでプライバシーを守りました。

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さらに、東側の2階部分には建物内部にテラスを造り、
3階までの吹き抜けとしました。
そこに面して大きな掃き出し窓を付けて、
思いっきり開けてもプライバシーを妨げられない開放感をもたせました。
浴室もその中庭に面していて窓を開けて入浴しても誰にも見られることなく
プラバシーのしっかりと守られた空間となりました。

このような家が密集(するであろう)した環境では、
「外に開く家」ではなく、「内側に開く家」という発想で
光を取り入れるというのもひとつの方法です。

ひとつひとつの環境によって方法は変わりますが
木々や動物、私たち人間は気持ちのよい光を浴びて生活することは
とても大切なことです。
朝太陽がのぼり、夜は星空が照らしてくれる。
かっこいい、シンプル、だけでなく日々の当たり前の現象を
しっかりと感じられるというのもCRAFTの家づくりです。

設計担当 S

渡辺パイプ SEDIASMILEBOOK に弊社現場が紹介されました。

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「既存のものに流されては、作業は楽だけれど、
我々がかかわった意味は見あたらない。
たとえ施主から注文がなくてもいかに既存と闘い、
新築でなくリフォームにした価値を作り出せるか。
それは自分との闘いになるけれど、それをしなければ
施主にも笑顔が生まれないと思う」

という社長である久村の言葉からはじまる。

この物件は、本物志向のお施主様の思いに応えるために
イギリスからアンティークのレンガを取り寄せたり、
壁にはクロスではなく塗装にしたりと
とにかく細部や素材にこだわりました。

風呂場も入浴時の気持ち良い眺望を得るために
既存の位置から移動させる計画でした。
しかし、いざ解体してみると
大幅な配管工事が必要とわかったのです。

「やってやれないことはなかったけれど、
後々、トラブルになる可能性がある限りは、
一から見直す。」

と現場主任の高橋。

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お施主様とは何度も話し合い、
確かに納期は遅れてしまいましたが
こだわりのある仕事に、
お施主様も今では笑顔で立ち会ってくれています。

(以下文章抜粋)
『いいデザインのものにしようとすると手間がかかる。
時間もかかるし費用もかかる。
だからといって楽な作業へ流れるとオリジナリティーの
薄いものになる。
設計の意図があり、施工の意図がある。
できないと割り切るところを、やろうという気持ちに
持っていくまで闘いぬくことが重要なのだ。
たとえそれが施主のオーダーでなくてもやらなくてはいけない。
安易に流すか。厳しい道を選ぶか。
自己満足なくして顧客満足はないというのがクラフトの流儀なのだ』

設計だけでなく、現場へ出る人間のこだわりもあるからこそ
CRAFTはお施主様と近く、どこまででも話し合いを深めて
納得のいくものづくりをしていくことが出来るのだと思います。