春一番が吹いて
もう冬の終わりが近付いています。
近年ではめずらしいくらいに
今年の冬は雪が降り積もりましたね。
いつもなら見てわかる
道路の段差や低木のつながりも
雪の白銀一色となって
ひとつの固まりになってしまいますね。
見ていてとても美しいですが
気をつけないと大変なことになります。
足にぎゅっと伝わる雪の感触を楽しみながら
その段差に気づいたりもしますが
やっぱりつまづいてしまうものです。
さて、今日は雪ではなく
ひとまとまりの空間について。
プランニングというのは
生活動線やLDKの関係性などで
必然的に決まっていくものではあるけれど
その先に、気持ちのゆとりや
デザイン性、空間の広がり などを
どのようにおとし込んでいくか
ということが問われます。
必然性を崩すことで
斬新なプランニングになり
新しいライフスタイルが生まれる
という場合もありますが、
今回ご紹介する物件では、
「内と外の境界をあいまいにする」
という方法で、実際の面積以上の広さを
体感し、空間だけでなく気持ちの広がりを
つくることを考えました。
LDKが直線で並んだプランニング、
そのすべてに渡るように出窓をつくりました。
個別に出っ張った出窓にするのではなく
一枚の窓台でそれらをつなげて
出窓が連なるようにしました。
この連続した出窓によってLDKという
区切りを一枚の外の風景がつなげ
さらに、室内が外まで広がるような感覚になります。
出窓だけでなく、
天井部の高さの工夫や
構造上ぬくことの出来ない柱や壁を
考慮しながらつなげた
ひとつながりの空間。
外が内に、内が外にというように
境界をあいまいにすることで
限られた空間が無限に広がっていきます。
そんな空間の広がりは
暮らしていくうちに
心にゆとりを与え
気持ちのよい住まいを
つくってくれます。
雪景色のように
辺り一面一色というようには
いきませんが、
意識的に、視覚的に
無限に広げる方法はたくさんあります。
設計担当 内藤

