ちょっとレアな、木造の基礎補強

築50年以上の木造住宅をリフォームしています。

こちらのお住まいは、耐久性がかなり弱っていたため
ベタ基礎方式と呼ばれる方法で
基礎を補強することにしました。

ベタ基礎は、基礎の立ち上がりと、
底面の鉄筋コンクリート全体で住まいを支えるため、
耐震性や耐久性が高く、また湿気も予防します。
そのため、今では新しい木造住宅のほとんどに
ベタ基礎が採用されているくらいです。

設計担当が描いた基礎の図面に従って、
クラフトの現場監督が指揮をとり、
職人さんたちが補強工事を行います。

まずは地面を掘って、砂利を撒き、転圧。
湿気を防ぐ防湿シートを敷いて、
鉄筋コンクリート打設のための下地をつくりました。

その後、既存の基礎コンクリートと木材の土台を
金物で補強。

基礎・土台補強専用の強靭な金物を使っています。

これから耐圧盤を設ける予定の底面と、外周の地盤には
雨水の浸入を防ぐための高低差が必要で、
そのために生じた、基礎と立ち上がりの間の傾斜に合わせて
職人さんが鉄筋を折り曲げています。

専用の機械を使ってはいるものの、
これだけの鉄筋を1つひとつ曲げていくとなると
けっこう大変そうです。

既存コンクリートの立ち上がりには
一定のピッチでケミカルアンカーを打っています。
ケミカルアンカーは、あと施工アンカーとも呼ばれており、
ドリルで既存コンクリートに開けた孔に
接着剤を充填してボルトを固定することで
既存コンクリートと、補強コンクリートをつなげます。

このとき、『目荒らし』という作業も大切。
立ち上がりの表面を削って凹凸をつくり、
補強コンクリートの定着を高めます。

先ほど職人さんが曲げた鉄筋を取り付けました。

これから底面全体にも鉄筋を通し
コンクリートを打設していきます。

作業の途中、クラフトの現場監督はたびたび足場に上って
全体の様子をチェックしていました。

とても重要な工事なだけに、その視線は鋭いものです。

このように大規模な基礎工事となると、
完成まで1週間以上かかってしまいますが、
古い住まいでも、基礎が新築同様に生まれ変わり
安心して長く暮らせるようになるなど、
そのメリットは大きなものです。

リフォームやリノベーションと言うと
内装やデザインばかりが注目されがちですが、
いくら見た目が美しい住まいでも耐震性や耐久性がなければ
長く住み続けることはできません。

お客さまには、なかなか口で説明できない複雑な工事。
このブログで、少しでもイメージしていただけるといいな…
と思っています。

営業担当:堀口

2014 5/12 9:00 Posted by 施工,耐震・構造