リラックス効果のある住まいの話

一戸建てリノベーション建築家リノベーション

ここ数年で、都内にたくさんのホテルが誕生しています。
今年の8月に長い歴史に幕を閉じた、〈ホテルオークラ本館〉のリニューアルも
今後期待されていますが、2014年にオープンした〈アンダーズ東京〉、〈アマン東京〉といった
世界的に有名なラグジュアリーホテル、また2016年には大手町に〈星のや東京〉が誕生するそうです。
東京の真ん中で温泉に浸かることができるなんて、最高に贅沢ですね。

そこにはきっと、極上の癒しがあるはずです。

さて今回は、お住まいに癒しを求めてリノベーションしたAさんご夫婦の実例をご紹介します。
奥さまのお仕事は作家さんで、いつもご自宅でお仕事をされているのだとか。

編集者さんが訪れて「原稿はまだでしょうか…ッ!」と
にじり寄ることもあるでしょう。(想像ですが)
アイデアがまとまらず、ペンを投げ出したくなることもあるでしょう。(想像ですが)

そのためか、最初に奥さまからうかがったご要望は
「SPAのようにリラックスできるように」
「ホテルのように洗練された空間に」
というものでした。

まさに、癒しを求めていらっしゃる…?

「リノベーションで何とかご希望を叶えて差し上げたい」と思ったデザイナーは
パブリックとプライベートを分けるプランをご提案しました。
1階には、奥さまのアトリエや、編集者さんとの打合せで使うラウンジと、
リラックスできるコンサバトリーを。
2階にはご夫婦と猫がくつろげるLDKと寝室をレイアウト。

   

コンサバトリーとは??

と思った方、きちんと読んでくださってありがとうございます。

コンサバトリーは、自然光を浴びたり、緑を感じたりしながら
リラックスするための空間のことです。

   

コンサバトリーがあるお住まいって、ちょっと贅沢ですよね。
お仕事の合間にこちらでコーヒーを飲んで、気分を変えたり、
お風呂上がりや就寝前に、お酒を静かに飲んだり。

天井はあえて低くし、木のパネルを張って、籠ったような雰囲気に。
ライトは潔く、間接照明のみ。

ただ景色を眺めながら、身体と心を休ませるためのスペースです。

椅子に座ったときに、ちょうどテラスに植えた紅葉の木に目線がいくように
窓を開口したこともポイントです。

ちなみにテラスをはさんで向かいは、奥さまのアトリエ。
   

デスクに座ったときに、お互いに目線が合わないよう配慮していますが
窓の向こうにくつろぐ家族の姿が見えると
なんとなく落ち着きますよね。

また、訪れたゲストにくつろいでもらえるような工夫も。
   

たとえば、こちらのラウンジ。
先述したように、主に打合せなどで使用します。
壁の御影石の美しい石目模様と光沢、収納のブラックチェリーの素材感は、
ホテルのラウンジのようなくつろぎを感じさせてくれます。

吊り戸棚の上下にはタペガラスを入れました。
半透明のタペガラスに、アトリエのアクセントクロスが
鮮やかに映り込み、ラウンジにも華やかさが届きます。

アトリエにいる奥さまの気配が伝わることもポイントです。

「ちょっと修正するから、ここで待ってて」と言われた編集者さんも、
美味しいお酒などを飲みながら、デスクで懸命に作業をする奥さまの様子がわかれば
気長に待ってくれるのではないでしょうか。

椅子に座ると、目の前にはこのような階段が。
   

リノベーションのご希望のひとつに、〈美しい階段〉というものもありました。
そこで玄関前に吹き抜けを設け、オリジナルの階段をデザイン。

デザイナーはAさんのイメージをしっかりと共有し、踏み板の厚さ、面の取り方、
ささらの見え方まで細かく検討しています。

シンボリックに浮かんだ階段は、窓から注ぐ自然光に照らされ
教会のように厳かな雰囲気です。

1階から2階にかけての壁一面に御影石を貼り、
上下階がつながるような印象に仕上げました。

2階のリビングで映画鑑賞をしているご主人さまの気配が
この吹き抜けを通じて伝わってくるそうです。

このように、クラフトのリノベーションでは、
カタチだけではなく「癒されたい」「リラックスしたい」というような
ソフト面のご要望もきちんと受けとめて
オリジナルのプランをご提案させていただいています。

「あー。たまにはホテルに泊まって癒されたいな~」なんて思っていた方。
こんなリラックス効果のある住まいにリノベーションしてみてはいかがですか?