小津と成瀬とリノベーション

日本映画好きの人が集まると、
「やっぱり小津映画はいいですね」
「そうですか。私は成瀬派ですよ」
なんていう会話を耳にします。

小津安二郎と言えば、日本を代表する映画監督なので
「東京物語? もちろん知ってるよ」という方は多いです。

   
出典:松竹

これに対して、成瀬巳喜男には
いつくかの素晴らしい代表作があるものの
小津監督に比べると、どことなく影が薄いような印象です。

ほぼ同時代に活躍した2人の監督は、
戦後の日本映画をけん引した名監督として
よく比べられることがありますが、その作風はまったく違っています。

たとえば、登場する女性。
小津監督が描くのは、三つ指ついて夫を迎えるような可憐な女性たち。
成瀬監督が描くのは、男の人の前をどんどん歩いていく業の強い女性たち。

同じ時代の日本映画なので
ぱっと見ると似ているような気がしないでもないですが
映画を観た後の印象は、まったく違います。

そこで、クラフトのリノベーションにも同じようなことが言えるのかも、
と思いました。

クラフトのリノベーション実例をご覧の方はおわかりかと思いますが
ホテルライク、北欧、ヴィンテージ、和モダン、アンティーク、欧米の邸宅風…
さまざまなテイストの実例が並んでいます。
なかには、「これとこれは、シンプルモダンだよね」なんてカテゴリー分けができそうな実例も。

しかし、まったく同じテイストなんて一つもありません。

たとえばこちらに、2つのリノベーション実例があります。
ご注目いただきたいのは、どちらも白をベースカラーにしていること。

一つ目はこちら。

 

床・壁・天井は全て白で統一しています。
既存の吹き抜けと勾配天井を活かし、
抜けるような開放感を感じられるようにリノベーションした実例です。

もうひとつのリノベーション実例がこちらです。

 

さきほどの実例と同様に白をテーマにしていますが、意識したのは、光の陰影。
開放感よりもむしろ、趣きを感じさせています。

どちらも白を基調としたシンプルな空間に間違いありません。
しかし、ソファに座ってくつろいだときの印象は、
「え、こんなに…」とお驚いてしまうほど、違うんです。

なぜかと言うと、ここで暮らすお施主さまだけのために、
オリジナルのプランをつくっているからです。

もしこれからリノベーションをお考えでしたら

「ヴィンテージテイストに」
「ホテルライクに」

というテイストだけでなく

「家族でにぎやかに過ごしたい」
「夫婦でお酒をたのしみたい」

なんて、住まいでの”過ごし方”まで考えてみると、
ご希望のテイストに、オリジナリティを加えた
心地よい空間に仕上がるのではないでしょうか。

企画部 佐藤(瀬)