障子や曲線で和モダンに | リフォーム・リノベーションのクラフト

マンションリフォーム

リフォーム・リノベーションデザイン実例　#19269 新宿区　

物件データ
マンションリフォーム

所在地：: 東京都新宿区
家族構成：: 夫婦+子ども1人
築年数：: 23年

リフォーム面積：: 74㎡
工期：: 3ヶ月
費用：: 2300万円

Rの壁や障子で和の趣に。心地よくモダンな空間

中古マンションを購入し、デザインリフォームしたLさん。間取りは和室をなくし、独立していたキッチンはⅡ型（セパレート）タイプに変更し、リビング・ダイニングと一体の2LDKとしました。デザインは、廊下からリビング・ダイニングにかけての挽板フローリングの床や板張り天井、オリジナルで製作したTVボードや棚、デスクカウンターは白い木肌の木材を採用。2つの寝室には障子を取り入れるなど和を思わせる素材や意匠を取り入れ、和モダンの空間に。寝室の壁やリビングとダイニングの見切りをR（曲線）とし、やわらかな雰囲気に仕上げています。

Before

After

Before写真

障子やFIXガラス越しに、やわらかな光をもたらす

南向きの角部屋という条件が気に入り、中古マンションを購入したというLさん。南の窓やバルコニーに面したLDK以外の空間にも明るさをもたらすため、さまざまな工夫をしています。例えば、2つの寝室は障子越しに、やわらかな光が入るように。キッチンのカップボードの上部にはすりガラスを入れ、隣り合う洗面室に光を届けています。また、突板を張った下がり天井やカップボード上の飾り棚、寝室の天井などには間接照明を入れて、空間に表情を与えています。

窓際のデスクスペース

ダイニングの窓側に、リビング・ダイニングの床材と同じ樹種の突板でパソコンカウンターを設置。2人で並んで仕事ができるよう、幅2.5m近くにしました。隣には天井までの収納を設け、書類などデスクまわりのものをしまえるようにしています。

障子からこぼれる光

小さな寝室はLさんのご家族が滞在できる部屋。将来は子ども部屋として利用する前提でダイニングの近くに配置しました。障子窓を設け、開ければリビング・ダイニングやその先のバルコニーまで見渡すことができ、閉めていても障子越しにやわらかな光を感じながら過ごせます。障子窓にはFIXガラスを入れ、冷暖房効率にも配慮しました。

玄関も障子で明るく

玄関はたたきを広く取り、靴収納の下部に間接照明を入れて奥行きを演出。壁に貼った鏡も、姿見になるとともに空間を広く見せています。また、寝室と廊下の間に障子を設け、寝室から漏れる光が玄関に届くように。お子さまがいたずらをしても破れないようワーロンシートで製作しています。

それぞれの空間のリフォームポイント

LDK

TVボードや上部の飾り棚は木目が美しい白い木肌のカバザクラで製作。柱型の奥行きに合わせたサイズですっきりと仕上げました。上部飾り棚の下には間接照明を設置しています。コンロカウンター前の壁には石目柄のタイルを貼り、空間のアクセントとしました。また、TVボードの隣には、Lさんが気に入りのエスプレッソマシンを置くため、専用のコーヒーカウンターを設けています。

LDK

寝室の壁をRとし、視覚的な開放感を演出。リビングとダイニングの境にもRの見切りを入れることで、やわらかな雰囲気をもたらしています。また、キッチンと洗面室の間の壁は上部にFIXガラスを入れ、窓がない洗面室を明るい印象に。リビング側からも、すりガラス越しに見るやわらかな光を楽しめます。

キッチン

シンクカウンター上には動かすことが難しいPS（パイプスペース）があるため、柱型にしてタイルを貼ることで空間のアクセントとしました。キッチンからダイニングにかけてメープルの突板を張って下がり天井とし、梁の存在を抑えながら空間のつながりを演出しています。

リビング

南向きの窓に面した明るい空間をリビングにしました。床はダイニングと同じメープルの挽板フローリングですが、青山モデルルームでも採用しているスプーンカット仕上げに。見て、触れて、足裏から肌触りのよさを感じるくつろぎの空間です。

寝室

壁や下がり天井はヘッドボードをイメージして、メープルの突板張りに。スリットには間接照明を、壁の両サイドにはブラケットライトを設置して照らし、木に包まれて籠れる安心感のある空間を演出するとともに、梁を隠す役割も果たしています。また、柱により細かく仕切られたスペースにカウンターを設置し、デスクスペースに。