モノを出さない暮らし | マンションリフォームのCRAFT（クラフト）

マンションリフォーム

リフォーム・リノベーションデザイン実例　#229 横浜市

物件データ
マンションリフォーム

所在地：: 横浜市青葉区
家族構成：: 夫婦
築年数：: 9年

リフォーム面積：: 73㎡
工期：: 2ヶ月
費用：: 1600万円

緻密な収納計画で、モノを表に出さない暮らし。在宅ワークのスペースも新設

ご主人さまが独身時代に購入したマンション。ご夫婦２人で暮らしていくうちに、ご主人さまのAV機器や、奥さまのフラワーアレンジメントの仕事道具・材料であふれてきました。そこでリビングに積み上がっていたAV機器を専用棚にまとめ、配線を床下に通すなどしてすっきりと暮らせるリフォームプランを実行。またこれまでリビングで作業をしていた奥さまのために、玄関の横には仕事部屋を新設。棚越しに材料の郵便物を受け取ることができるなど、作業効率もアップしました。リビング・ダイニングには無垢フローリング、壁には珪藻土を塗り、白と茶色のコントラストがモダンな落ち着いた空間に。窓の外にはさわやかな緑とすがすがしい空が広がり、仕事の合間の休憩がよりたのしみになったのだとか。

AV機器や仕事の材料にあふれ、リビングでくつろげない

独身時代に購入したマンションにご夫婦で暮らすことになりました。立地や間取りは気に入っていましたが、2人で暮らすとなるとやや窮屈でした。ご主人さまの音楽鑑賞用のAV機器や、フラワーアレンジメントを仕事とする奥さまの道具や材料などを収める場所がなく、雑然とした雰囲気に。また、好みのデザインに一新したいと考えていました。

Before

After

Before写真

仕事に必要な宅配物を、仕事部屋で直接受け取ることができる間取りに

プランをつくる前に、Iさんがお持ちの物をチェックし、それらがきれいに収まるような収納と仕事スペースを提案しました。これまでは自宅に頻繁に届く奥さまの仕事の材料を、リビングにわざわざ運んで仕事をしなければなりませんでした。そこで、玄関前の棚を通じて仕事部屋から受け取ることができるように工夫。リビングのすっきりとした状態を保てるようになりました。さらに、積み上げられていたAV機器は、壁に埋め込んだ棚に配置できるようにデザイン。配線も床下から通してひとまとめにし、見た目もスマートに、掃除もしやすく仕上げています。

仕事の道具や材料は、仕事部屋にまとめて収納。すっきりとした空間に

自宅でフラワーアレンジメントの仕事をしている奥さま。そのため、作業をするリビングにはたくさんの道具や材料がありました。そこで、それらを新たに設けた仕事部屋に収め、リビングをすっきりとさせました。キッチンとダイニングには食器棚、さらにWICなど、各エリアに必要な収納を新設。生活用品を見せずに、心地よく暮らせるようになりました。

暮らしにあったダイニングテーブルや棚を、オリジナルでデザイン

空間全体のバランスを考慮して、ダイニングテーブルをオリジナルでデザインしました。さらに、奥さまの身長に合わせて使いやすいサイズに設計したこともポイントです。以前はリビングを占有していたAV機器ですが、壁に専用の棚を埋め込んだことで整然と並べられるように。配線は、床下を通して背面にまとめ、リビングから見えないようにしています。

新設した大きな土間スペースが、自転車や材料置き場として大活躍

玄関には広めの土間を新設。これまでは、毎回バルコニーまで運んでいた愛用の自転車も手軽に置けるようになりました。さらに、フラワーアレンジメントの材料を置くなど、大活躍です。棚を介して仕事部屋へとつながっているため、作業効率もアップし、これまで以上に集中できるようになりました。

それぞれの空間のリフォームポイント

リビング・ダイニング

AV機器は、壁面に埋め込み式の棚を設けて、まとめて収納しています。その隣の壁の上部には半透明のFIXガラスを入れて、空間の伸びやかさを感じられるようにしました。同時に、隣接するWICへリビングの光を届ける役割もあります。機能性を重視しつつ、空間のうつくしさを損なわないシンプルなデザインとなっています。

リビング・ダイニング

窓の外に連なるさわやかな緑が印象的なリビング・ダイニング。Iさんのご希望は、シャープでモダンな空間だったため、床には黒褐色で重厚なタガヤサン無垢材を敷き、壁には珪藻土を塗りました。シンプルで落ち着いた空間の中で、目の前に広がる空の青さ、緑の清々しさが、より目に深く刻まれます。

キッチン

ダイニングテーブルは、テーブルコーディネーターである奥さまが、将来、ここで教室を開くことができるようにやや大きめにデザインしました。空間のテイストやバランスを考えて、色合い、素材、脚の太さ、天板の厚さを決めています。たくさんの食器をお持ちだったことから、キッチンとダイニングの背面には専用棚を設けています。

リビング・ダイニング

リビングのソファの上部を下がり天井にして、間接照明を配しました。ソファに座ったときに、やや低めに設定された天井とやわらかな光が落ち着きを与えてくれます。リビングとキッチンは天井の高さをそろえて空間のつながりを感じさせつつ、洗練された印象を持たせました。しっかりと疲れを癒してくれる心地よいリビングとなっています。

廊下

玄関ホールの床に敷いた白く光沢のある大判タイルが、明るさと伸びやかさを感じさせます。LDKへ続くドアは、すりガラスで造作し、リビングの明るい光が玄関ホールまで届くようにしました。両側にある各部屋のドアは引き戸ですっきりと見せ、右手を白でまとめて、左手の木のテクスチャーが際立つようにしています。凹凸をつけて、リズミカルな通路に仕上げました。