一棟マンションのエントランスを上質に| リフォーム・リノベーションのクラフト

一棟リフォーム・リノベーション

リフォーム・リノベーションデザイン実例　#18567 豊島区

物件データ
一棟リフォーム・リノベーション

所在地：: 東京都豊島区
家族構成：: -
築年数：: 28年

リフォーム面積：: -㎡
工期：: -
費用：: -万円

高級賃貸マンションのエントランスを上質に

「エントランスまわりをリフォームし、収益アップにつなげたい」。都内の一等地にマンションを所有する投資会社から、こうしたご依頼をいただきました。これまでのエントランスは、道路から穴倉に入っていくような窮屈さ。さらに館銘板が目立たず、エントランスを認識しにくい状況。マンションとしての存在感が希薄でした。そこで、エントランスにはゲートのようなルーバーを設け、高級マンションにふさわしい重厚感を演出。木や石、間接照明を使って、エントランスから室内の上質なたたずまいを予感させていることもポイントです。限られた予算を効果的に使い、バリューアップを図っています。

Before

After

Before写真

それぞれの空間のリフォームポイント

目を引くモダンなファサード

これまで認識しにくかったエントランスには、鉄骨で逆L字型のゲートを設置。庇にすると建築面積に入ってしまうため、ルーバーを採用しました。アルミ製木目模様のルーバーにより、耐久性と清掃性に配慮しています。これまで目立たなかった既存の館銘板を撤去し、木と御影石を使ってモダンなデザインに一新。どこから見てもマンション名を認識できるだけでなく、エントランスに木と石のぬくもりが備わりました。通行人がふと目をとめるような、重厚であたたみのあるファサードとなっています。

室内の心地よさを連想させる

エントランスの吹き抜けにルーバーを設け、縦方向を強調。さらに右サイドには、上下に木、その間に御影石を使った飾り壁を設けました。館銘板のデザインイメージをそのまま連続させていることもポイントです。飾り壁は木目方向を横にすることで、ルーバーとともに住人や訪れた人の意識を奥へと誘うように計画。縦横のスリットに間接照明を入れ、まるで室内にいるかのような心地よさを演出。プライバシーに配慮し、ポストもルーバーでさりげなく目隠ししました。

目白の街に溶け込むデザイン

少し離れたところから眺めても、豊かな印象を与えるエントランス。新たに植栽してスポットライトを入れることで、帰宅時にほっとした気分になるように。「エントランスから室内を予感させる」というコンセプトにもとづき、派手さはないものの、さりげなく存在感を感じさせるデザインを採用しました。「目白」という、静かで落ち着いた街に調和しています。

心を癒すエレベーターホール

エレベーターホールにある管理人用のカウンターは「無駄なスペース」と判断。いつも住居者の目に触れることから、アイポイントとなるように計画しました。PS（パイプスペース）によって生じていた凹凸は、エントランスと同じ木調パネルで覆ってフラットに。木と木の間の間接照明から溢れる光が、奥行きと華やかさを感じさせています。床には御影石を貼り、重厚感な雰囲気に。タイルを貼ったモダンなカウンターには、季節のアイテムをディスプレイできるようになっています。