スケルトンリフォームの工事の注意点
スケルトンリフォームの工事の注意点

スケルトンリフォーム工事の際にはたくさんの注意点があります。マンションでも、一戸建てでも、図面が残っている場合はその図面を参考にしますが、 中には図面通りの建築がされていない建物もあります。スケルトンリフォームの場合、構造体だけを残して解体しますので、 図面と違う箇所や腐食、ひび割れなど実際に目で見て確認することができます。解体後の検証はしっかりと時間をとって行い、 場合によってはプランを変更することもあります。中途半端に工事を進めてもやり直しが多くなりますから、 隅々まで細かく調査をして計画を変更する必要があれば、確実にまとめてから再度着工する。これはとても重要なことと考えています。
建物の構造体が腐食やひび割れなどがあった場合、その部分の補修、補強などもしっかりと行う必要があります。 築年数が何十年も経過している建物になると、知らず知らずのうちに湿気やシロアリ被害によって建物の構造に深刻なダメージを受けている場合も珍しくありません。 劣化の状況に応じて適切な処置を施し、これ以上の劣化の進行を停めなければなりません。 また、スケルトンインフィルの考え方を基本に、次にリフォームする時に構造躯体と切り離して設備や内装のやり替えがしやすいように 各部の納まりを考えて工事計画を立てることが重要です。 壁が移動しやすい納まりにしたり、設備縦管を交換しやすいように考えて工事を進めるなど、今後のリフォームをにらんだ計画が大切です。
ご近隣の方々への配慮
部分的なリフォームと異なり、スケルトンリフォームは工事の規模も大きくなりますし、それに伴い工事の期間も長くなります。 直接的なご迷惑はかけないにしても、近隣の住人の方へ配慮をすることは非常に重要です。 騒音対策、工事の時間帯、曜日などもきめ細かく計画して、周囲の方々へご迷惑が掛からぬように工事を行います。 お子様の多い住宅街でのスケルトンリフォームの際などには特に安全面に気を配ります。
木造のスケルトンリフォーム・リノベーションの場合

木造のスケルトンリフォームは、基礎や土台、柱、梁などの構造材のみを残し、骨組みだけにして、すべてをやり替える工事になります。 解体工事が進むと構造材があらわになり、腐食やシロアリ被害、金物の不足、不具合など実際に目で見て確認することができます。 具体的には湿気により木材が腐りかけている、シロアリの食害により柱に無数の穴がある、木材の接続部分のジョイント金物が錆びている、 といった状況であれば、しっかりと補強工事を行うことができます。これがスケルトンでリフォームした場合の大きなメリットになります。
解体後の骨組みの状態ですと、施工もしやすく確認も容易です。基礎の鉄筋コンクリート部分の補強が必要な場合も床組みが撤去されていれば、 鉄筋の配筋や型枠工事などもやりやすく、工事をスムーズに進行できます。
このように木造のスケルトンリフォームの場合は、構造体の不具合がはっきりしますので、確実に補強を行い、 スケルトンである構造体の対応年数を延すことが重要です。また、スケルトンインフィルの考え方に従って次のリフォームがしやすいように、 インフィルと切り離して構造の耐震性も確保するように工事を行います。住宅としての性能アップもこの時がチャンスですので、お勧めをしています。 通気工法や高断熱高気密、ペアーガラス、など省エネ住宅に改良して今後、低いライニングコストで長く住み続けることも可能になります。 完成後はほとんど新築と同じ状況になりますので、お客様の驚きのお声もよく耳にします。
鉄骨造のスケルトンリフォーム・リノベーションの場合

鉄骨造のスケルトンリフォームは、柱、梁、床、ブレースなどの構造体を残し、その他を全て解体して、造り直す工事になります。 一戸建ての場合には玄関ドアやサッシも自由に交換をすることができますので、間仕切壁を造り直して新たな住宅のプランに変更することも可能です。
鉄骨のスケルトンリフォーム工事の場合、重要なことは、鉄骨の構造体のサビをしっかりとチェックをすることです。 サビが見つかった場合、その原因を調査します。概ね外部からの水の侵入が原因ですが、今後水が浸入しないように再度防水することが大切です。 また、鉄骨のサビた部分は、しっかりとサビを撤去しサビ止め塗装をします。漏水は屋上やバルコニーの防水やドレンの不具合、 サッシ廻りやALCの継ぎ目のコーキングの劣化、などの原因の場合がほとんどですが、この場合、漏水箇所を特定することが難しく、 全体的に防水やコーキングの打ち替えが必要となります。また、断熱材のチェックも必ず必要です。 ウレタンなどの吹付がされていなかったり、グラスウールが不足しているなどがあれば、しっかりと補足しなければなりません。 スケルトンでリフォームする場合はしっかりとチェックをし、構造体を長持ちさせることが大切です。
RC造のスケルトンリフォーム・リノベーションの場合

鉄筋コンクリート造はReinforced-Concreteを略してRC造とも呼ばれています。 鉄筋コンクリート造のスケルトンリフォームは、柱、梁、床、壁などの構造躯体を残し、 その他を解体して、間仕切り等を造り直す工事になります。 マンションの場合、玄関ドアやサッシの交換は共有部分になりますので、管理組合の許可が必要ですが、一戸建ての場合には自由に交換をすることができます。 間仕切壁を造り直して住宅のプランを大幅に変えることも可能です。ただし、壁構造の場合は、間仕切壁も構造壁でできている場合が多く、 壁をすべて撤去することが難しく、新たに開口部を造ることぐらいになります。
鉄筋コンクリートのスケルトンリフォームでは、躯体部分のひび割れや爆裂をしっかりとチェックすることが肝心です。 状況によっては耐震診断をして補強をすることも必要です。また、防水の状況も確認します。 コンクリートのクラックから雨水が浸入して内部の鉄筋を腐食させ、構造的にも弱くなります。 防水工事をやり直して完全に水の浸入を停めることが大切です。断熱材も合せてチェックしましょう。 硬質発泡ウレタン吹付が一般的ですが、中には全く断熱されていない建物も有ります。 外断熱や充填断熱など現在の断熱基準に合わせて、再度施工することを考えてもよいと思います。
マンションのスケルトンリフォーム・リノベの場合

マンションのスケルトンリフォームは、一戸建てのスケルトンリフォームと違い制限が多くなります。 分譲マンションでは共有部分と専有部分と呼ばれる部分があり、共有部分での工事はもちろん、 専有部分の工事の際にも、マンションの管理組合に工事の届け出を行い、許可を受けなければ工事はできません。 管理組合では専有部分の工事について管理規約で細かく規制をかけています。 日曜日はほとんど工事が禁止されていますが、土曜日も工事ができなかったり、工事の騒音が無ければできる場合もあります。 5月の連休やお盆休みの時も工事禁止の規制がありますので、確認が必要です。 工事車両の駐車や資材の搬入経路についても指定がありますので、管理人さんの指示に従わなければなりません。 床仕上げ材に関しても、フローリング禁止だったり、禁止ではないが防音等級の制限を掛けたりします。 また、下階の住人の方の工事許可を求める管理組合もあります。
クラフトはリフォームのプランをする前に管理規約に目を通し、仕上げ材の制限はないか調べますが、そのとき管理人さんに直接確認をとるようにしています。 また、玄関ドアやサッシ、エアコンの貫通穴など、共有部分に属する箇所についても管理組合に相談して工事を進めなければなりませんので注意が必要です。 火報機器やオートロックのからんでいるインターホンの移設も、そのマンションの専門業者しか工事ができない場合をあります。管理人さんを通して管理会社に確認します。
スケルトンリフォームの場合、どうしても大がかりな工事になりますので、時間もかかります。 近隣の方に十分配慮をして工事を行いますが、騒音は発生します。 着工前のご挨拶はもちろんですが、大きな音を伴う工事は事前に近隣の方にお知らせしてから行うようにしています。
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スケルトンリフォームの工事の注意点
構造体の腐食やひび割れなどがあった場合は、すぐにプランを変更し、確実に実現可能なプランを完成させて着工することが大切です。また、スケルトンリフォームは大規模な工事になるため、騒音対策といったご近所への配慮が欠かせません。