鉄骨階段 1

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今回のリフォームで、階段室に重厚な鉄骨階段を設置することになりました。
階段室はスペースに限りがあるため、ある程度のサイズに分解した形で搬入し、
現場のスタッフが組み立てていくことになります。
事前にデザイナーが階段の設計図を描いていますが、
解体前は正確な寸法を測定できないため、あらためて開口の正確な寸法を測り、
階段の寸法を決めて行きます。

こうして出した正しい寸法をもとに、鉄骨屋さんに階段をオーダー。
今回は、デザイナーの意図する形どおりの鉄骨階段を
厚さ約9mmの鉄板でつくってもらいました。
現場に搬入できる大きさのピースに分けて納品されるのですが、
これがあまり小さすぎると、搬入はしやすいけれど現場の施工で手間がかかります。
そのため、ピースは搬入できる最大限の大きさで納品してもらいます。
ここの塩梅が、けっこう難しいのです。
ピース1つでもかなりの重さになるため、引き上げるだけでもひと苦労。
スペースが限られているため、大型の機械は使えず、
小型のチェーンブロックで上階から引き上げていくことになります。
チェーンブロックは、チェーンで歯車を回転させることで
モノを吊り上げる装置のこと。
かなりの重量のモノでも少しの力で引き上げられることから、
リフォーム現場では大変重宝しています。
今回も数人で下から鉄骨階段のピースを支え、1人が上からチェーンを引きました。
写真はまさにその作業中。
人の手で慎重に引き上げて行くため、鉄骨階段はゆっくりとと上がっています。
水平・垂直を保ちながら、定位置に納めて、溶接とボルト締め。
この鉄骨階段がリフォームデザインのポイントになるという意味でも
使い心地だけでなく、見た目も美しく仕上げる必要があります。
まだ作業は始まったばかりですが、
丁寧に進めて行きたいと思います。

2013 7/17 4:18 Posted by ST邸