断熱工事 その1

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こちらは、2世帯住宅のお住まいです。
1階で過ごすご夫婦が寒がりなこともあり、
念のために天井にも断熱材を入れました。

断熱材は外壁に接した部分のみに入れるのが一般的ですが、
上階で暮らす世帯が旅行などに出かけてしまった場合、
温度の低い2階に、1階の暖気が逃げてしまう可能性があります。
天井にも断熱材を入れることで、熱の移動を防いでくれますし、
逆に夏は暖気をシャットダウンしてくれるので
冷暖房効果が高まり、長い目で見れば経済的です。

こちらのブログでも、断熱工事の様子を何度かご紹介したかと思いますが、
住まいによってその方法が異なることにお気づきでしょうか?

たとえば、RC造や鉄骨造では
発砲ウレタンをホースで躯体に直接吹き付けていきます。
これは、一面に同じ厚みで吹き付けていかなければならないため
ちょっとした技術が必要です。

また、少し大がかりな工事になる外張断熱という方法もありますが、
どの方法も住まいの構造によって決められ、きちんとした断熱計画のもとで施工されていきます。

こちらのように、梁と柱で壁に空間がある木造住宅では
充填断熱が経済的にも性能的にも適しているとされています。
充填断熱とは、写真のようにグラスウールやセルロースファイバーなどの
繊維系断熱材が入った袋を、柱、梁それぞれの間に隙間なく敷き詰めていく方法です。

日本の木造住宅だけでなく、北欧などでもこちらの工法がとられていることからも
充填断熱の性能の高さがうかがえます。

マンションと違い、一戸建ての寒さはひとしおです。
寒がりの方でしたら、今回のように天井に断熱材を入れる方法もおすすめですよ。

2013 10/18 4:36 Posted by WI邸