今年の冬も寒くなりそうですね。
皆さま、暖房対策は万全ですか?
さて、断熱工事の続きです。
二世帯住宅のこちらのお住まい。
通常は、外壁に接した部分のみにいれる断熱材ですが
旅行などで2階が長期間留守になってしまうと
暖気が上階へ逃げてしまうため、1階の天井にも断熱材を入れることにした
というお話を、前回のブログで書きました。
袋に入っているグラスウールの断熱材を、
梁と柱それぞれの間に敷き詰め、タッカー(建築用のホッチキス)で
留めていきます。
このとき、タッカーで留めた箇所が切れてしまった場合はテープで留め直し、
隙間のないように仕上げていきます。
これらは、内装工事をしてしまえば見えない部分ですが
暮らし心地に大きくかかわってくるため、
丁寧な施工で、完全に隙間を埋めていかなければなりません。
ちなみに、グラスウールはふわふわとした綿あめのようなガラスの繊維によって
あたたかな空気の層をつくります。
断熱効果のほか、保温・保冷、吸音効果も発揮してくれるため
住まいだけでなく、オフィスや工場、音楽ホールなどでも使われているほど。
コストバランスがよく、施工性が高いことも大きなメリットです。
ほかにも、古新聞からつくられたセルロースファイバーという断熱材があり、
紙の原料のパルプが持つ木質機能によって、室内の湿度を保ちます。
環境にもやさしいことから、最近注目されている断熱材の1つです。
断熱材にはたくさんの種類があるため、
ご自身の暮らしにあった断熱レベル、性能、価格のものを
デザイナーに相談しながら選んでいくとよいと思います。
とくに築年数が古い住まいでは、断熱材が入っていないことがあるため
スケルトン状態にするリフォームのタイミングに合わせて
住まいの基本性能を見直すことをおすすめしています。
最後に、断熱材が床・壁・天井の隅々まで隙間なく入っているかチェックして
必要があれば手直しし、断熱工事の終了です。