断熱工事 その2

DSC_0642

今年の冬も寒くなりそうですね。
皆さま、暖房対策は万全ですか?
さて、断熱工事の続きです。

二世帯住宅のこちらのお住まい。
通常は、外壁に接した部分のみにいれる断熱材ですが
旅行などで2階が長期間留守になってしまうと
暖気が上階へ逃げてしまうため、1階の天井にも断熱材を入れることにした
というお話を、前回のブログで書きました。

袋に入っているグラスウールの断熱材を、
梁と柱それぞれの間に敷き詰め、タッカー(建築用のホッチキス)で
留めていきます。

このとき、タッカーで留めた箇所が切れてしまった場合はテープで留め直し、
隙間のないように仕上げていきます。
これらは、内装工事をしてしまえば見えない部分ですが
暮らし心地に大きくかかわってくるため、
丁寧な施工で、完全に隙間を埋めていかなければなりません。

ちなみに、グラスウールはふわふわとした綿あめのようなガラスの繊維によって
あたたかな空気の層をつくります。
断熱効果のほか、保温・保冷、吸音効果も発揮してくれるため
住まいだけでなく、オフィスや工場、音楽ホールなどでも使われているほど。
コストバランスがよく、施工性が高いことも大きなメリットです。

ほかにも、古新聞からつくられたセルロースファイバーという断熱材があり、
紙の原料のパルプが持つ木質機能によって、室内の湿度を保ちます。
環境にもやさしいことから、最近注目されている断熱材の1つです。
断熱材にはたくさんの種類があるため、
ご自身の暮らしにあった断熱レベル、性能、価格のものを
デザイナーに相談しながら選んでいくとよいと思います。

とくに築年数が古い住まいでは、断熱材が入っていないことがあるため
スケルトン状態にするリフォームのタイミングに合わせて
住まいの基本性能を見直すことをおすすめしています。

最後に、断熱材が床・壁・天井の隅々まで隙間なく入っているかチェックして
必要があれば手直しし、断熱工事の終了です。

2013 10/22 4:37 Posted by WI邸