天然木突き板の施工

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玄関からリビングにかけて、一面の壁に天然の木突き板を張っていきました。
突き板とは、うつくしい木目の木材を薄くスライスしたもので、
木肌のきめ細かな質感や風格を、室内に手軽に取り入れられることから
音楽ホ―ルやオフィス、ホテルの内装などにもよく使用されています。

使用しているのは、『サンフット』という約0.35mmのシート。
さまざまな樹種のなかからインテリアに合わせたものを選び、
好きなカラーに塗装することができます。
今回は、ホワイトアッシュ板目をダークブラウンで塗装しました。
表面にはっきりとした木目が現れていて重厚な印象です。
ただし、壁と造作家具の色を統一するデザインとなっており、
それぞれを別々の業者さんが納品するため、その色合わせがとても大変でした。

突き板シートは、壁に専用の接着剤で一枚ずつ貼っていきます。
空気が入らないように、シワが寄らないように、素早く丁寧に。
さらに、それぞれのシートのつなぎ目がわからないようにすることも大切です。
広面積の壁に、これまた大きな突き板シートを貼っていくわけですから
ちょっとのズレや歪みが大きな命とりになるのです。
施工するのは突き板シート専門の職人さんですから、安心なんですが、
その様子を側で見ていると、結構はらはらします。

しかし、さすがプロですね。
接合部分もまったくわからないほどに、見事に納まりました。

突き板シートはかなりの薄さにスライスされているため
下地に少しでも凹凸があると、そのまま表面に出てしまいます。
そのため下地はできるだけフラットに仕上げることが大切です。

既存の建具にも同じ突き板を貼って、壁と同調させました。
終わったあとには、きれいに仕上がっているかしっかりとチェック。

一面に天然木を張るだけで、空間がぐっと引き締まります。
上質なホテルのような雰囲気が生まれました。

2014 2/3 2:56 Posted by MG邸