ARIAFINAのリモコンがすごい

最新式のスマートフォンです。
DSC_0028 DSC_0028

と言われたら、一瞬納得してしまいそうなほど、スタイリッシュなリモコン。
実はこちら、テレビでもオーディオでもなく、
レンジフードのリモコンなんです。

こちらのお住まいのキッチンは、
キッチンも収納もすべてオーダーメイド。
レンジフードは、通常の約2倍の吸引力があるモノを
ARIAFINAでオーダーしました。
機能性はもちろんですが、カタチ、質感ともに美しいレンジフード。

もちろん、そんな美意識の高いブランドだからこそ、
リモコンにも妥協しない。
正面はフラットな鏡面で、つやつやとして美しい。
側面はアルミ削り出しになっていて、
にぎってみると手のひらにフィットしますし、
角のシャープさは、最高にクールです。

レンジフードのリモコンにしておくのが惜しいくらいのビュジュアル。
これまで、リモコンの美しさなんてあまり考えたことありませんでしたが
毎日使うものなら、見た目も握り心地もいいに越したことはありません。
あまりのかっこよさに、なぜか心惹かれてしまいました。

さて、これからレンジフードを取り付けていきます。
こちらが今日の工事のメインです!

2015 3/19 5:13 Posted by SS邸

ダイケンの吸ホル養生ボード

建設業でいう「養生」とは、仕上げた部分を保護することを言います。
きれいに仕上げた床や壁が傷だらけになってしまったら、
またやり直し。
場合によっては取り返しがつかなくなることも多いため、
養生は現場における非常に重要な仕事のひとつです。

そのなかでも床の養生は特に重要です。

DSC_0028

こちらのお住まいの床は、スギ板の無垢フローリング。
スギはもともと柔らかいうえ無垢材のため、汚れやすく傷つきやすい材料です。
テープを貼っただけで跡が残る可能性があるので、養生には特に注意が必要です。

今回の床養生では以下の点に気を付けました。

・ダイケンの吸ホル養生ボードで出来るだけ隙間なく養生する。
→吸ホル養生ボードは適度に柔らかく、軽くて厚みもあるので、
床養生に適している。加工もしやすい。

・ 床に直接テープを貼らずに吸ホル同士でテープ接着し、
自重で動かないようにする。
→床にテープを貼ると、テープ跡が残る可能性があるため。

・壁から約5㎝離して吸ホルボード貼る
→巾木や壁面の作業をするときや、床からの寸法を測るときのために。

・建具枠下はすぐにめくれるように小さくカットした吸ホルボードを貼る
→建具部は作業量が多いため。

このように、いろいろ注意していても
吸ホルボードは柔らかいので歩いただけでホコリがでてしまいます。
また、吸ホル同士に隙間が空いていると、
テープを貼っていても無垢フローリングに日焼け跡が残る可能性も。
さらに、職人さんが壁を作業するときに
吸ホルボードをオトコらしく豪快にはがされることもあります。
「ああ〜現場が汚れる〜」なんて叫んじゃいます。

これらの対策としては、

・吸ホルの上にブルーシートを重ね貼りする。
→吸ホルのホコリが出なくなり、掃除もしやすい。安価で済む。

・ 床材が無垢などの日焼けの可能性のある材料の場合、
吸ホル同市を布ガムテープなど厚いテープで接着する。
→日焼けしない

・ 壁際は20㎝程度の幅でカットした吸ホルボードを貼り、
簡単にめくれるようにする。
→雑にはがされることはなくなり、簡単にもとに戻る。

床養生だけでも、けっこう考えながらやっています。

それでも完璧な養生というのはなく、
僕たち現場監督が注意しながらその都度直していかなければなりません。
直す手間をできるだけ少なくできるような
養生の方法を今後も考えていきたいものです。

2015 1/20 3:33 Posted by SZ邸

キッチンの施工

DSC_0028

ただ今、キッチンを据え付け中です。
キッチンメーカーから派遣される、専門の職人さんたちが作業を行います。
キッチンの設置は、水平、垂直、直角に特に注意する必要があるため
解体後にレベル(床の水平)を調整し、墨出しを行います。
デザイナーが描いた墨出し図を確認しながら、床や壁の下地の上に
これから設置する壁やキッチンカウンター、家具の位置をマジックで書いていきました。
キッチンはメーカーごとに仕様が異なるため、設置が大変なのですが、
さすが専門の職人さん。
そのメーカーのキッチンの仕様を知り尽くしていて、
手慣れた様子でさくさくっと組み立てていきます。
とても頼りになる職人さんたちですが、現場監督は任せきりなわけではなく
現場の進行管理と、設置完了後の厳しいチェックを行い、品質を保ちます。
キッチンの進行管理が複雑になる原因は、キッチン設置の前後で行う
大工工事、電気工事、管工事、建具工事、ガス配管や配線、給水・給湯・排水ダクトの
接続工事にあります。
それぞれ別々の業者さんが施工するため、
順序よくスピーディーに工事が終わるよう、
けれどもそれぞれの工事時間がバッティングしないように、
各工事にどれくらいの時間がかかるのかを把握しながら、依頼しなければなりません。
現場監督になったばかりの頃は、思っていたよりも時間がかかったり、
逆に早く終わってしまって次の工事まで手持ち無沙汰になったりと、
なかなか上手く調整できずに
先輩に怒られたりしていましたが、最近はだいたいの時間を読めるようになり
スムーズに工事が進みます。
あの頃に比べると、僕も随分成長したな〜。
厳しくも懐かしい思い出に浸っていると、「終わりましたよ」と職人さん。
ドアを開閉しながら、扉はスムーズに開くか、設備が水平になっているかを
チェックしていきます。
少しでもおかしい所があればその場ですぐに指摘し、やり直しを指示。
完璧な状態でお引き渡しができるように、ここできちんと修正します。
今回は100点満点。
笑顔で「お疲れさまでした」と言うことができました。
住まいをスピーディーに完成させるために、
どのような工程で工事を行うのがベストを考え、
指揮をとるのが現場監督の仕事です。
今日のように現場がうまく行った日は、帰りの足取りも軽いような気がします。

2014 12/2 6:27 Posted by MS邸

カーペット施工

DSC_0028

先日、床暖房の施工が無事に終わり、本日はカーペットを敷きました。

カーペットの下地にベニヤ板を入れながら、
部屋ごとの段差をなくしていきます。
カーペットは下地に接着剤やモノボンド、または金具のピンで固定する方法が
ありますが、主流なのはカーペットをピンで固定する「グリッパー工法」。
床に直接接着する工法に比べると敷き替えが容易なので、
汚れが目立つような白いカーペットでも、多少は安心です。

まずはカーペットの下地として、床暖房を入れた部分を除いて合板を敷き、
床の隅に釘が上部に突き出た板(グリッパー)を打って
そこにカーペットを引っ掛け、引っ張りながら、
表面にシワが入らないように張っていきます。
カーペットが床と巾木の隙間に巻き込まれていくようなイメージで
つなぎ目がなくフラットで、とてもキレイです。
置き敷きのカーペットに比べて見た目が美しいだけでなく、
下地のフェルトのお陰で弾力性が高く、歩き心地も抜群。
「硬いフローリングは足が疲れる」という方であれば、
弾力性の高い敷き込みのカーペットがおすすめです。

また、カーペットの施工で注意したいのは、汚れ。
クロス貼りの途中で汚してしまわないよう、完成直前に施工します。
巾木を塗装し、クロスを貼った最後の段階でカーペットを張れば、
文字通りのシミ1つない状態で、お客さまに引き渡すことができるからです。

床がフローリングやタイルなら、万が一ホコリが付いても
お引き渡し前のクリーニングで拭き取り掃除を行い、
キレイな状態でお施主さまに引き渡すことが可能。
そのため、必ずしも床の施工が最後になるとは限りませんが
汚れだけじゃなく、傷を予防することを考えると、
どのような床材でも、最後に張るようにしたほうがよいかもしれません。
せっかくキレイに仕上がったカーペットですから、
できるだけ汚さないように、使っていただけたら嬉しいです。

いよいよ完成間近。
気を引き締めて仕上げに入りたいと思います。

2014 12/1 11:49 Posted by MZ邸

カーペットの床暖房

DSC_0028

クラフトのリフォーム・リノベーションでも人気の床材の1つ、
無垢フローリング。
自然素材らしい重厚感と趣があり、夏はひやりとして心地がよいため、
新聞を片手にゴロリと寝そべっていると、なかなか快適です。
しかし、真冬はとてもじゃないけど素足では歩けないほど、冷え込みます。
靴下やスリッパを履いていても、なんだか身体の芯から冷やされるみたいで
僕でもちょっと辛いくらい。
ご年配の方は、もっとこたえるのではないでしょうか。
そのため、クラフトでは床暖房を入れることをお勧めしており、
これなら寒さを気にせず、お好みの床材を使っていただくことができます。
心地よさのためには、見た目と快適性、どちらも重視したいものです。

今回は、カーペットの下に床暖房を入れることになりました。
カーペットはフローリングやタイルほど冷えることはありませんが、
足元が冷たいことには変わりがありません。
床暖房の伝導率は、フローリングなどに比べて下がりますが、
あるのとないのでは、過ごしやすさは大違い。
カーペットのふわりと柔らかな足ざわりも魅力です。
それなら「ホットカーペットでいいんじゃない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
見た目に歴然とした違いがあります。
床暖房も含め、壁際までカーペットを壁際まで敷き詰めるため
表面につなぎ目や凹凸が出ず、どこから見てもフラットな仕上がり。
ただし通常は、カーペットの下地としてフェルトを敷きますが、
床暖房の場合、カーペットに厚みがあるほど伝導率が下がってしまうため
敷かないことになります。
その分、多少クッション性が損なわれてしまうものの、生活の上では
それほど気にならず、心地よさを実感できるはずです。

床暖房の施工が無事に終わりました。
いよいよ来週、カーペットを敷いていきます。

2014 11/29 11:47 Posted by MZ邸

木目調のタイルを施工

DSC_0028

マンションの管理規約によっては、
階下に音が響きやすいフローリングの使用が禁止されています。
特に、タワーマンションやヴィンテージマンションはこのようなケースが多く、
フローリングやタイルを使用したい方は、
マンションの購入前に、きちんと管理組合へ確認したほうがよいでしょう。

こちらのお住まいもその1つで、フローリングの使用が禁止されていました。
そこで、水まわり以外の生活スペースは、廊下を含めて
カーペットで統一することに。
しかし、住まいのどこかにフローリングを使いたい、と考えていた
お施主さまは、洗面室に木目調のタイルを貼ることをご希望。
そこで、乱貼りのように目地をズラして貼っていくことで
洗面室のような限られた空間にリズムを生み出しました。
白い壁と天井でまとめた空間に、タイルの木目模様や、
やさしい色合いが引き立ち、普通の無地のタイルよりもあたたかさを
感じられるように。
これから白い目地を入れるため、よりさわやかな印象になるはずです。
もちろん水掃けがよく、フローリングに比べると掃除が手軽なこともメリット。

最近では、さまざまなデザインや質感のタイルが販売されおり、
現場の私たちが「ほおー」と唸ってしまうような、珍しい商品も少なくありません。
初めて使う商品は、デザイナーと私たち施工担当がしっかりと打合せを行い、
下地や割付けなどを慎重に検討していきます。
最近、クラフトの施工現場で使うことが多くなっているのは、
歪んだ表面がレトロなサブウェイタイルや、アンティーク煉瓦のタイル、
そして色落ちしたテラコッタタイルなど。
“リフォーム”や“リノベーション”が定着し、ラフなテイストを好むお客さまが増えたため、
それを演出できるこのようなタイルを空間のアクセントとして
使用するケースが多くなりました。
その時に大切にしたいのは、タイルの貼り方、目地の色、割り付け。
例えば馬目地と芋目地では印象が変わりますし、
目地の色によってはタイルのインパクトが強くなったり、弱くなったり。
アンティーク煉瓦のように、ひとつひとつの色味や欠け方が異なる場合は
配色バランスを考える必要もあります。
デザイナーから貼り方の指示がくる場合もあれば、
現場でタイル職人さんと話し合いながら決めていく場合も。
同じタイルでも貼り方・目地の種類によって壁や床の表情が変わってくるため
どれを使うかよりも、“どう施工するか”が大切です。

2014 11/21 11:43 Posted by MZ邸

置き床工事

今回は2日間をかけて、置き床工事を行いました。
置き床は、コンクリート躯体に支持ボルトを設置し、
その上に床を設けていることから、二重床とも呼ばれています。
ただし、最近では天井高を高くとるために
コンクリート躯体に直接、床の仕上げ材を張る直床を採用する場合があります。
しかし、置き床のように床下に空間ができないため、床下に給排管を通せず、
また階下に音が響きやすいといったデメリットがないわけではありません。
置き床と直床、住まいの状況やご希望によって最適なものが異なりますので、
きちんと専門家に相談しながら決めていきましょう。

今回リフォームを行ったお住まいは、フローリング、タイル、カーペットというように、
部屋ごとに床材が違っていました。
それぞれ厚みが異なる素材を使っても、仕上げ面をフラットにすると
床の段差がなくなり、バリアフリーで安全です。
その小さな積み重ねが、居心地のよい住まいをつくるのだと思います。

厚みの異なる素材を張った仕上げ面をフラットにするため、
置き床のパーチベニヤ20mmの上に、ラーチベニヤ12mmを張り、
更にその後、各仕上げ別に厚みを変えたベニヤを捨て張りしました。

3mm、5mmというように厚みが異なる既製のベニヤのなかから
フローリング、タイル、カーペットそれぞれの床材の厚みを考慮し、
最適な厚さ、枚数のベニヤを張ります。
例えば、ベニヤと床材の合計の厚みを20mmで設定した場合、
フローリングの厚みが11mmなら3mmのベニヤを3枚、
タイルの厚みが15mmなら5mのベニヤを1枚、17mmのカーペットなら3mのベニヤを1枚といったように、
最終的にはフローリング、タイル、カーペットが同じ高さになるようにベニヤを入れて
床レベルを調整していきました。

DSC_0028 DSC_0028 DSC_0028

日常生活の中で落ち着かなさや、居心地のわるさを感じるとき、
そこには明確な理由があり、
その原因を突き止め、解決するのがリフォームです。
デザインだけでなく、暮らし心地に関することもクラフトにご相談ください。

2014 11/20 9:08 Posted by YN邸

6階にウレタン吹き付け断熱

最近のマンションや一戸建ては、断熱材が入っているのが当たり前です。
僕も断熱性が入った家に住んでいるので、
古くて断熱材の入っていない実家に帰ったときは
驚くほど寒いと感じてしまいます。
ストーブをつけている居間はまだいいのですが
洗面室やトイレ、寝るときはぶるぶると震えている状態。
「なにが寒いの」と笑いながら薄着でくるくると動き回る母は、
我が親ながらたくましい…。
寒い状態には慣れてしまうものかもしれませんが
断熱材は冷暖房効果があるため室内が暖まりやすく、なおかつ経済的ですので
これからリフォームを考える方にはぜひお勧めしたいです。

今日は、あるお住まいの室内外周面にウレタン吹き付け断熱を行いました。

ウレタン断熱材の原液が入ったドラム缶を車に搭載し、
ホースをつなげ、専用の発砲装置で躯体に吹き付けていきます。
こちらはマンションの6階で、
ベランダ側の道路に作業車を駐車し、ホースを上げる必要があったため、
道路使用許可を取りました。

DSC_0028

専門の職人さんが、壁の下から上に向かって、ガンを左右に動かしながら
隙間のないように丁寧に吹き付けていきました。

DSC_0028

ウレタンの厚さは、そのお住まいに必要な断熱性能によって変えていますが、
今回は設定した20mmの厚みで、均等に、凹凸がないように吹き付けていきます。
もちろん経験のある職人さんですから、お任せしていても安心なのですが
より確実に断熱効果を発揮できるよう、最後に僕たち現場監督が専門のピンを使って
ウレタンの厚みを測ります。

DSC_0028

20mmのピンをウレタン部分に刺し、きれいに根本まで刺さったら完璧。
ちょっと浮いたり、埋もれたりしていたら、やり直しです。
厚すぎると仕上げに影響が出てしまうし、薄すぎると断熱効果が足りないため
かなり慎重にチェックしていきます。
もし厚みが違っていたら、職人さんに吹き直してもらう必要があります。

今回はきちんと20mmの厚さが出ていたので、このまま工事終了。
断熱材を吹いた後の現場はあたたかく、快適です。
こちらのお住まいのお引き渡しは、冬真っ盛り。
お施主さまには、その効果を十分に体感していただけると思います。

2014 11/7 9:00 Posted by YN邸

LGSの工事

DSC_0028 DSC_0028

解体後、電気配線の整理と、水道の先行配管を行いました。
家庭の電気の供給は、柱上変電器から一般家庭の建物内に太い電線で引き込まれ
住まいの玄関横などにある分電盤を介し、細い電線でそれぞれの居室に送られています。
しかし、古い建物は使われていない電線や、どこにつながっているか不明な
電線があり、その仕分けや整理もリフォームでは大切な作業。
きちんと整理することで今後の電気工事がしやすくなると思います。

設備配管工事も同様です。
給水配管と給湯配管を、キッチンや浴室など水まわりに振り分ける
先行配管を行いました。
仕上げ工事に比べるととても地味なのですが、ここをしっかり施工しなければ
仕上げがいくらキレイでも問題外です。

こうした作業を終えてやっと、LGS壁の工事に入りました。
LGSはLight gauge steelの略で、軽量鉄骨のことです。
通常は上から石膏ボードを張り、クロスなどで仕上げてしまうため
あまり目に触れることはありませんが、軽くて加工がしやすく手軽に間仕切り壁を
設けることができることから、建築現場でよく使われている建材です。
まずは、軽鉄でできたランナーというコの字型のレールを、床面と天井面に設置します。
その上にスタッドという柱を一定のピッチで設けていくのですが、
その際の固定には、ビスを使用します。
そこで注意点が一つ。
今回は既存の温水式床暖房を利用する計画ため、
床下のパイプにビスが刺さらないように注意する必要がありました。

まずは、レーザーで床暖房のパイプがどのあたりにあるかを調べていきます。
これで位置は確認できますが、「ビスをパイプに打たない」という
ミッションがあるため、ランナーとフローリングの間に40mmの木片を挟み、
その上からビス打ち込むことにしました。
フローリングの厚みが12〜15mmのため、床暖房に到達するまでは
フローリングと木軸と合わせた55mm程度の余裕が生まれました。
ここに、50mmのビスを打ち込めば、床暖房の手前でビスを固定できるわけです。
しかしビスはフローリングに10mm程度しか打ち込まないことになるため、
木軸とフローリングの間を接着材でしっかりと固定しています。
ビスで柱を固定する、というより、接着剤が乾くまでビスで仮固定しておく、
といったイメージです。
しかし、そのわずか10mmのビスでも風や地震の横揺れに抵抗する力があるので
その存在は結構大きなものです。
完成してしまうと見えない部分ですが、かなり重要度の高い工事の一つでした。

2014 11/1 10:22 Posted by YS邸

自然素材のルナファーザー

DSC_0028 DSC_0028

壁や天井にルナファーザーという壁紙を張っています。
ルナファーザーとは、環境保護先進国のドイツによって開発された塗装下地壁紙です。
一般的なクロスだと、汚れや傷ができると張り替える必要がありますが
こちらは上から新しく塗り重ねるだけでOK。
クロスのように廃材が出ず、地球にも優しい建材として
ヨーロッパでは100年も前から使われているそうです。

人気の理由は他にもあります。
木と木の間に木片をすき込んだ多層抄合(すきあわせ)紙でつくられていて、
呼吸する壁紙と呼ばれており、室内の結露やカビを防ぎます。
化学物質を一切使用せず、身体に害のある物質を発生しないため
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭や、
自然素材にこだわる方から、少しずつお問合せをいただくようになりました。

表面に凹凸があることも特徴で、塗装すると光の陰影がとてもキレイです。
普通の塗装よりもやわらかく、クロスよりも表情豊か。
ちょっと汚してしまったら濡れた雑巾で拭き取ればいいし、
傷が付いてしまったら、同じ色の塗料で簡単にタッチアップできるなど
メンテナンスが手軽なのも嬉しいですね。

ちなみに、ドイツがなぜ環境保護先進国なのか? と気になって調べてみると
ドイツ人の民族性にも少し関係がありそうです。
18世紀にイギリスで起こった産業革命は、ドイツの産業界にも大きな革命をもたらしました。
ハイスペースで工業化が進み、イギリスに拮抗する産業大国となったドイツ。
みんなは躍起になって化学や軍事の発展に取り組んでいたのですが、
そこはドイツの偉い学者さん。
「このままではドイツの自然が失われてしまう」と警鐘を鳴らし、
元来“先を考えて行動する”という気質を持つドイツ国民は、それに大きく共感。
この頃から国民全体の環境意識が高まったとされています。
18世紀も昔から環境保護を考えていたドイツには、頭が下がりますね。
しかし、19世紀中ばの明治維新以降にやっと開国した日本ですから、
当時、ヨーロッパの工業化などはどこ吹く風、というより情報が届かず、
日本らしいエコライフをのんびりと送っていたのではないでしょうか。

またドイツには節約家が多く、デパートの袋はもちろん包装紙なども
再利用する方が多いそうです。
こちらは、日本の「モッタイナイ精神」に通じるところがあり、
日本の堅実な奥さまも実行していそうで、親しみを感じますね。
真面目で堅実で、キレイ好き。
ドイツ人と日本人には共通点が多く、
ドイツ発祥のエコ素材が日本で支持されている理由に、何だか納得です。

2014 10/28 10:21 Posted by MZ邸