旅先で見つけたデザイン

旅先などでは、ふと「コレ好きだな」と感じる出会いがあります。
お施主さまとの打合せでは、
そんな記憶が何かの拍子にピョコッと出てきて
「使えるかも!」とひらめくことも。

たとえば、韓国で見かけた古い外塀や外壁。

 

まじまじと観察してみると、古い建物は石やレンガの貼り方を
場所によっていろいろと変えています。
インドやベトナムも含め、アジアでよく見る格子や透し細工も
けっこうお気に入りです。

そんな旅先での出会いに思いを馳せながら
こちらのお住まいの廊下には、
床タイルのパターン貼りをご提案してみました。

目指すイメージは、しっとり、こっくり、
落ち着いて、あたたかみのある空間。

歩いているだけでおだやかな気持ちになるような、
趣のある廊下が完成しました。

また、フランク・ロイド・ライトが設計した
池袋の自由学園に行った際は、
「この下駄箱、ラフだけど木質感が好きだな~」と
細かい箇所に見入ってしまいました。

その後のプレゼン中に、
お施主さまはライト建築がお好きだということが判明。
自由学園にも話が及び、写真を見ながら
素材の質感のイメージをふくらませていきました。

旅先でも、ご近所でも、見るもの触れるもの
すべてが住まいづくりのアイデアにつながります。
これからリフォームをお考えの方も、
心に残っている建物やデザインの記憶をたどってみると
ご自身の好みのデザインが浮き彫りになってくるかもしれません。

設計担当:星

惚れた石。

現在施工中の物件では、「石」を使う予定です。

建築で石を使うと言うと、平たく成形された石材を床や壁に貼るのが一般的ですが、
今回はちょっと違っていて、茶室の入口などに置く「沓脱ぎ石」というもの。
計画はこのようなイメージです。

白い玉砂利を敷いた中に、離れ小島のようにふたつならべているのがそれです。
沓脱ぎ石は「くつぬぎいし」と読み、その名の通り和室に入る際にくつを脱ぐところですね。

天然の石を石切り場から切り出したまま使うため
同じ形のものはふたつとありませんし、石種によって表情もすべて変わります。

この空間に最も適した石を探すべく、知り合いの造園屋さんを通じて
郊外の石屋さんに行ってきました。

広い敷地にたくさんの在庫をお持ちです。

見渡す限り石、石、石…

さすが、石を切り出すための山をいくつも持っている石屋さんです。

全国の色々な石が所狭しと山のように積みあげられていますが、
さてどこからどう見たら…ってどうもこうもないか、端から全部見よう。

…2時間後。決めました。

こちらです!

これじゃどれか分からないですね…
もうちょっと寄ります。

こちら、長野県産諏訪鉄平石の大飛石。
大きさは1200×800mm、厚さは最大100mmほどあります。
重量は200kgオーバー。

茶系色をベースに、赤味や青味など、天然石ならではの豊かな表情のあるひとつで、
今回の洋風とモダンな和風のミックスする空間の中で、面白い存在になるかと思いチョイス!

冒頭ご覧頂いた、当初パースを作成した段階ではもう少し和風で、
もっとこんもりした感じの石をふたつ、とイメージしていましたが、
まあ出会いとはこんなもんですね、惚れたタイプが好きなタイプと(笑)。

その後これらの画像とともに
この石に求めるイメージのコンセプトを少し変えたい旨をクライアントにご相談し、
「よし、アンタを信じる!」と快くご理解頂き、無事採用となりました。

ちなみにリフォームの現場はいまこのような状態です。

こちらの指定したややこしい造作を、大工さんがこつこつ丁寧に造ってくれています。
この画像の中央、一段低くなったところに今回の石を置く予定です。

いずれ当HPの実例ページでご紹介できることと思います。
皆さんも楽しみにしていてくださいね。

設計担当:内藤

2014 6/16 9:00 Posted by デザイン・プランニング

リノベーション空間のグリーン

リノベーション計画では、プランやプロポーションはもちろん大切ですが、
完成した空間に置く家具をはじめ雑貨や小物は
居心地の良さ、住む方の個性を演出するための
大きな構成要因だと思います。

今回は、その中でグリーンについて考えたことを、
僕が手掛けたリノベーション空間を例に
ご紹介させていただきます。

今回は、3つほどのテーマを作って選定をしてみました。

まずは、“個性的なグリーン”です。

空間のアクセントになるように、個性的で目をひくものを
と考えています。
左はフィカスベンガレンシス。うねうねと自由に曲がっているのが特徴です。
右はコウモリラン。独特のシルエットが、コンクリートの壁に映えます。

次は、個性はありつつも、空間に“馴染むグリーン”。

そこにあっても違和感なく見えるものを
と考えています。
1つひとつをよく見ると個性的なのですが
古材や足場でつくられた、ラフな家具の上に置くと
馴染んでしまいます。

食材のストックたちにも溶け込んでしまいました。

最後は楽しむ、“遊ぶグリーン”です。

鉢植えの植物を吊るすためのアイテムは、
おもしろいものがたくさん販売されています。
こちらのお客さまの空間には、ハードな感じが合うかと考え
革で作られたものをお勧めしてみました。

こうした葉ものもよいですが、たまには
花があるとより目を楽しませてくれます。

花束を吊るしてドライフラワーにしたり
中にはフラワーベースに生けたまま、
ドライフラワーになるものもありますので、
枯れて終わりではありません。
変化していくドライの状態も含むと、長く楽しめます。

他にもブリザーブドの植物をフレームの中に入れたもの。
こちらのお住まいのように、陽のあたりにくい部屋の奥でも
緑を楽しむことができます。

他にはちょっと変わったもので、
植物の実のドライをオイル漬けにした瓶。
植物を違った形で見せてくれるアイテムです。

一口にグリーンと言っても、
色々な考え方や品種や商品があると思いますが、
それらに注目しながら、空間にぴったりのグリーンを
ご提案できるようにしていきたいと思います。

設計担当:森

2014 6/2 4:23 Posted by デザイン・プランニング