惚れた石。

現在施工中の物件では、「石」を使う予定です。

建築で石を使うと言うと、平たく成形された石材を床や壁に貼るのが一般的ですが、
今回はちょっと違っていて、茶室の入口などに置く「沓脱ぎ石」というもの。
計画はこのようなイメージです。

白い玉砂利を敷いた中に、離れ小島のようにふたつならべているのがそれです。
沓脱ぎ石は「くつぬぎいし」と読み、その名の通り和室に入る際にくつを脱ぐところですね。

天然の石を石切り場から切り出したまま使うため
同じ形のものはふたつとありませんし、石種によって表情もすべて変わります。

この空間に最も適した石を探すべく、知り合いの造園屋さんを通じて
郊外の石屋さんに行ってきました。

広い敷地にたくさんの在庫をお持ちです。

見渡す限り石、石、石…

さすが、石を切り出すための山をいくつも持っている石屋さんです。

全国の色々な石が所狭しと山のように積みあげられていますが、
さてどこからどう見たら…ってどうもこうもないか、端から全部見よう。

…2時間後。決めました。

こちらです!

これじゃどれか分からないですね…
もうちょっと寄ります。

こちら、長野県産諏訪鉄平石の大飛石。
大きさは1200×800mm、厚さは最大100mmほどあります。
重量は200kgオーバー。

茶系色をベースに、赤味や青味など、天然石ならではの豊かな表情のあるひとつで、
今回の洋風とモダンな和風のミックスする空間の中で、面白い存在になるかと思いチョイス!

冒頭ご覧頂いた、当初パースを作成した段階ではもう少し和風で、
もっとこんもりした感じの石をふたつ、とイメージしていましたが、
まあ出会いとはこんなもんですね、惚れたタイプが好きなタイプと(笑)。

その後これらの画像とともに
この石に求めるイメージのコンセプトを少し変えたい旨をクライアントにご相談し、
「よし、アンタを信じる!」と快くご理解頂き、無事採用となりました。

ちなみにリフォームの現場はいまこのような状態です。

こちらの指定したややこしい造作を、大工さんがこつこつ丁寧に造ってくれています。
この画像の中央、一段低くなったところに今回の石を置く予定です。

いずれ当HPの実例ページでご紹介できることと思います。
皆さんも楽しみにしていてくださいね。

設計担当:内藤

2014 6/16 9:00 Posted by デザイン・プランニング