ヴィンテージの再現

リノベ―ションのプランとデザインがある程度決まったら、仕様決めに入ります。
仕様とは、床・壁・天井の仕上げ材や、浴室やキッチンといった設備、照明などの機器のこと。
普段の生活の中で目に見え、身体に触れる、とても重要な部分です。
そんな仕様決めのときにご提案させていただいたのが、
シャビーシックな雰囲気のレンガ。

煤けたアンティークレンガをラフに塗装したような、清潔で味わい深い壁は
こちらのお客さまの好みに合いそうだな、と思い
雑誌の切り抜きをお見せすると、「ぜひぜひ!」というご返答。
早速、寝室の壁にこちらのレンガを採用することにしました。
しかし…
その誌面通りのレンガが売られているわけではありません。
きっと、海外の方が古い住まいをDIYでリノベする際、
あまりにも古いレンガのイメージを変えようと
白く塗装したらこうなったのでは? と踏んで、ひとまず実験してみることに。

某日、クラフトの倉庫に設計担当の私と、工事部長の南雲、塗装屋さんが集まりました。
用意したのは、白とグレーの2種類のレンガ。
白いレンガにグレーの目地を入れ、その上から白く塗装するべきか
または、初めからグレーのレンガを白く塗装するべきか。
目地の仕上げ方の違いによる印象も確認したかったので、
それぞれベニヤ板に貼ったものを2枚ずつ、用意しました。

工事部長がベニヤ板にレンガを貼付け、目地を入れ、
塗装屋さんが白く塗り、ドライヤーで乾かします。
私もレンガ貼りはできそうだったので、少しお手伝いしました。


 

色々なパターンを試した結果、グレーのアンティークレンガを使って
ダークグレーの目地を抑えないように入れ、
その上からざっくりと塗装する方法がイメージに一番近い、
というかイメージ通りでした。

施工当日は現場にタイル屋さんの親方と、担当でもない南雲が駆けつけてくれました。
親方と南雲の指揮のもと、コンセントや照明の位置を考慮して割り付けを決定。

  
親方もなんだか楽しそう!
みんなでわいわい言いながら作業を進めていきました。

実際に完成した壁がこちらです。

すっきりとした白い壁から所々に見える凹凸やグレーの下地が
豊かな表情をつくり出しています。
寝室に使用していますが、リビングや廊下からもちらりと見えるため
こちらの住まいのチャームポイントに。


イメージを共有し、一緒に取り組んでくれたスタッフたちに本当に感謝です。
次回はどんなことをやろうかな。

設計担当:星

2014 11/4 8:57 Posted by 施工,素材・材料