昼の三日月

まだまだ寒い日が続いています。
梅や桃のつぼみがふっくらと色づいていく様子に
なんとなく勇気づけられる毎日です。
”春まではもう少し”といった、踏ん張りどころの寒さでしょうか。

春は、明るい日差しのおかげで目に映るものが鮮やかになります。
お部屋にグリーンを増やしてみたり、模様替えをしてみたり、
涼しげなガラスを飾りたくなるのも、この頃からですね。

こちらは、青山モデルルームに飾っているステンドグラスです。
以前クラフトのリフォームでステンドグラスを手掛けた
ガラス作家の宇留賀さんに、
今度はクラフトの住まいをイメージしたオブジェをつくっていただきました。

おとぎ噺に出てきそうな、とらえどころのない線で描かれた住まい。
お客さまの夢の住まいや、リフォームのたのしさを象徴しているみたいです。
ステンドグラス部分は、ドイツの吹きガラスと、手加工のカットガラス。
教会のステンドグラスのような華やかさはないものの、
透明や乳白色のガラスが入り交じっていて、
吹きガラス独特のまどろむような佇まいが
手仕事のぬくもりと、心地よさを感じさせてくれます。

窓の外の光をやわらかく透し、
あちら側の風景をデフォルメしながら映し、
見慣れた景色を新鮮に感じさせてくれます。

クラフトのリフォームでも、空間に伸びやかさを演出するために
ドアや壁にガラスを取り入れることがありますが、
ステンドグラスだと透明感に加え、趣や懐かしさが生まれるから不思議です。
無垢材や漆喰といった自然素材を使った青山モデルルームの雰囲気にも
ごく自然に溶け込んでいます。

ステンドグラス部分は200mm×200mm、フレーム部分は400mm×400mm。
青山モデルルームでは自立式にして、棚に飾っていますが
ピクチャーレールで明るい窓辺に吊り下げたりと、
インテリアに合わせてお好みの場所に飾ることができます。

「一番小さなカットガラスは一辺5ミリほど。
それらを丁寧に仕上げることに細心の注意を払いました」と宇留賀さん。
額縁部分は本銀箔をゆっくりと、手押しで仕上げていくそうです。
じっと見ていると、つい息をするのを忘れてしまいそうになるほど
その手つきは丁寧で繊細なもの。

「綺麗に貼りすぎると平面的で表情が乏しい、汚いと目も当てられない。
微妙な箔の表情を作ることに苦労しました」
銀箔をただ美しく貼るのではなく、そこに表情がなければいけない。
独特のセンスと確固としたセオリーで、住まいにあたたかさをもたらすのが
宇留賀さんのステンドグラスです。

「昼の三日月」という作品名のとおり、額縁には小さな三日月が。

昼間の青空に、うっすらと現れた白い三日月を見つけたときの
静かな気持ちと重なります。

そんな宇留賀さんのあたたかなステンドグラスが、
クラフトのつくる住まいと調和するのは、当然かもしれません。

宇留賀さんの工房では、ステンドグラスの一日体験も行っているそうです。
オーダーメイドのステンドグラスにご興味がある方は、
ぜひ訪れて、実物に触れてみてください。
ステンドグラスのイメージが広がるはずです。

Glass Studio URUGA
東京都東大和市湖畔1-910(駐車場あり)
open:月曜日ー土曜日 10:00~18:00(日曜の対応も可能)
※不在の場合があるため、訪れる前に連絡をするのがおすすめです
TEL1 090-6014-5324
TEL2 0425-63-8117

設計担当:星

2015 2/24 8:50 Posted by 素材・材料